<探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
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千曲川(滝藤賢一)は、一華(広瀬アリス)の希望に添って目立たないように警護をする。逆に、それが一華にはうっとうしくてたまらない。
橋田(水野美紀)は秋菜(宮崎美子)から、美津山家の子供たちの話を聞く。長男の宗太(和田聰宏)は宗介(萩原利久)と葉子(木下彩音)の父であり、秋菜にとって頼れる跡継ぎだったが、5年前に失踪してしまった。秋菜は、宗太がいてくれたら相続争いなど起こらなかったのにと嘆く。
一華殺害計画に失敗した純三郎(永野宗典)が重傷を負ったため、残された二郎(和田正人)、成美(MEGUMI)、明日香(ソニン)は、次なる計画について話し合っていた。二郎は、過去に5兆円の遺産を相続した一華を狙った財閥の一族が次々と不幸に見舞われたことを知り、すべては千曲川の仕業で、自分たちも同じ目に遭っているのだと気付く。そんな中、明日香が「今度こそ仕留める」と一華殺害に動き出す。
一華は、大谷(塩野瑛久)と真央(新條由芽)を連れて再び宗介のバーを訪れた。大谷は、一華と真央をキャンプに誘う。話を聞いていた宗介と葉子も行きたいと言い出し、みんなでキャンプに行くことに。
キャンプ当日、一華と一緒に、なぜか橋田が付いてくる。さらに千曲川もキャンプに加わり、一華は困惑。テント張りから食事の支度まで橋田が仕切り、千曲川は余計なことをして橋田に叱られる。キャンプでも千曲川と橋田に振り回される一華だったが、あるアクシデントから大谷と良い雰囲気になり…。
キャンプ場には、従業員になりすました明日香が潜入。明日香は、思いがけない方法で一華を殺そうと企んでいた――!
第3話のレビュー
今回、一華(広瀬アリス)が命を狙われる現場は……キャンプ場。職場の同僚や先輩、美津山家の孫・葉子(木下彩音)や宗介(萩原利久)、そしておなじみ橋田(水野美紀)や千曲川(滝藤賢一)とともにキャンプに向かった一華。そこでは、美津山家の次女・明日香(ソニン)が、一華の命を奪おうと策略していた。
その手法は、以下のとおり。
一華たちが宿泊するテントの内側全面に、キノコ由来の猛毒(液体にしたもの)を塗布しておく。その後、スタッフのふりをしてテント内にストーブを運び込み、火で温めたヤカンの水蒸気がテントの内側に付着して、塗っておいた猛毒が液体に戻り、一華の口内へ入り込むのを狙うのだ。
なんとも確実性に欠ける計画だ……と思ってしまう。しかし、今回も千曲川の観察力によって、事件は未然に防がれた。
まず、一華のテントを外側から観察し、杭が打たれた場所が若干ずれていることに気づいた千曲川。テント内に細工がされていることを疑った彼は、内側に毒が塗られていることもすぐに見抜いた。
あとは事前に毒を拭い取っておくだけ。代わりにハバネロを塗っておいたのは、物語の冒頭に、一華からハバネロを使ったイタズラを仕掛けられていたため、その仕返しである。
千曲川はトリック返しとして、明日香に毒をお見舞いした。前回の純三郎に引き続き、またもや病院送りにされてしまった美津山家の兄妹たち……。普通なら、お金のためにここまで命を張らないだろうと思うが、彼らは「やられればやられるほど燃える」タイプの人たちらしい。
千曲川がいる以上、一華の命は守られ続けることだろう。
トリック返しの鮮やかさとともに、このドラマで注目したいのは一華の恋愛模様である。
憧れの先輩・大谷和馬(塩野瑛久)は明らかに一華へ好意を寄せている。少し感情がわかりにくいのが宗介だ。わざわざキャンプについてきたのも、一華のことが気になっているからだろう。しかし、一華の命を狙った明日香のことを気にかけるなど、よくわからない行動もとっている。
なんだかんだ言って、一華にぴったりなのは千曲川ではないかと思ってしまうが……こんなことを言ったら、一華にとんでもなくイヤな顔をされてしまいそうである。
※この記事は「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」の各話を1つにまとめたものです。
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