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2022年07月27日

<雪女と蟹を食う>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<雪女と蟹を食う>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー

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ニュークラブで客の妻に襲われたところを北(重岡大毅)に助けられたマリア(久保田紗友)。北と一夜を共にした翌日、教会で彩女(入山法子)と再会する。そこで彩女の“待ち人”について聞いたマリアは、あまりにも「コタロー」に似ていることに驚き…。そんな中、店に呼び出された北。マリアは命を救ってもらったお礼として一人で北をもてなすことに。まっすぐに想いを告げる彼女に対し、北は自身の過去と犯した罪を打ち明ける。

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第8話のレビュー

Ⓒ「雪女と蟹を食う」製作委員会

一夜を共にしたかに見えた彩女(入山法子)と巡(淵上泰史)だったが、彩女はうっすら微笑み「やっぱり凡庸ね」と言い放ち、起き上がる。まだ巡がどんな人なのか見えてこないが、「あなたのことが何一つわからない」と発するあたり、1番視聴者に近い気がした。だからこそ“凡庸”なのかもしれないが。

「じゃああなたは、わたしのために死ねる?」と言った黒いワンピース姿の彩女が、一段と綺麗で妖艶で、何かへの入り口がぽっかり開いているみたいだった。入山法子という役者の佇まいの底知れなさを感じて怖くなる。

Ⓒ「雪女と蟹を食う」製作委員会

札幌から稚内へ向かうことを決意した彩女。その前に、マリア(久保田紗友)に会うべく教会へ向かった。

コタローのことを話すマリア。秘密主義だし、働きたくない宣言するけど、根はいい奴、放っとけない、必要。
それに応じるように、彩女も北(重岡大毅)のことを話す。ごく普通に見えるけど実はそうではなかったり、頑固で強引なのに気が弱くてよく迷ったり、純粋で誰より優しい。

Ⓒ「雪女と蟹を食う」製作委員会

コタローと北の共通点は“名前すら明かしてくれない”こと。マリアはコタローこそが彩女の探している北だと勘づいただろう。そしてたぶん彩女も、マリアが勘づいたことに気づいてる。同じ男を必要としている2人。

その頃、マリアの家で物思いにふける北。マリアとの未来を想像していた。子どもを膝に乗せ、食卓を囲む幸せそうな画だ。そんな人生もある、そう考えられるようになっただけ、北は随分と変わった。

マリアに呼び出され、マリアの店の面々とジンギスカンランチを楽しむ北。彼らはもう、北のことをマリアの彼氏として扱っていた。まだ迷いがある北にとっては、この場所はさぞ居心地が悪かったことだろう。彼らがいい人たちで、マリアの純粋な想いを感じているからこそ、なおさら。

Ⓒ「雪女と蟹を食う」製作委員会

マリアを手伝うように言われ北が店へ行くと、そこにはドレスアップしたマリアがいた。命の恩人だからともてなしたかったらしい。ちょっと唐突だけど、こういう行動もマリアのかわいさの理由のひとつ。

改めて「ここで一緒に働かないか」と誘うマリア。しかし、北の顔はどんどん暗くなる。コタローをヒーローだと言い、これからの話をしようとしたマリアを「違う」と遮った。「俺はヒーローじゃない、俺は……」と言いかけた北の手を握り、ススキノに残ってほしいと明言するマリア。しかしそれを北は拒む。

そしてついに、自分の過去を打ち明ける。冤罪から土砂崩れのように失った“普通の日常”、周りの目が北を犯罪者だと追い詰めていく、あの忌まわしい光景。言葉を詰まらせながら、人妻を襲ったことまでを告白していく。自分への嫌悪が止まらないというように、涙とともに気持ち悪さがせり上がってきているようだった。

しかし、それでもマリアは「過去のことはいい」と北を引き留める。それでも心中するのだという北に「コタローは今、死にたいほど苦しいの?」と食い下がるマリア。北は核心を突かれたはずだ。今の北は、死など本心からは願っていない。

マリアも、子どもをおろして何度も何度も死のうとした過去を告白する。「あのときここにいたことをわたしが覚えてなきゃ。忘れてないよって伝え続けなきゃ。この子はわたしの光なの」。

「一緒に心中しようって誓った人を1人で死なせるような男はヒーローじゃない」と言った北。それってあまりにも悲しすぎるヒーローじゃないかと思った矢先、北は「彼女の死を止める」と明確に宣言した。これまで散々迷いながらも、どうしても死へいざなわれてしまっていた北が、生きることに前向きな言葉を口に出してくれた。安堵した。

マリアは、教会で会った彩女のことを話す。彼女がずっと“北さん”という人を待っていたことも。「早く行って」と言えるマリアの強さは、コタローを本当に好きになっていたからこその強さだった。強くて優しくてたくましくて愛嬌があって、そして人のことを心から思えるマリアの幸せを願いたい。

彩女からマリアへ、マリアから北へと繋がった「斜陽」を持って教会へと走る北。果たして、そこに彩女はいるのだろうか……?

今回、北とマリアが思いをぶつけ合うシーンに強く胸を打たれた。それはありのままの思いを、包み隠すことのない本心を、ちゃんと見せた上で言葉を投げかけていたからだろう。北と彩女も、そんな風になれるといいのだが。まずは2人が教会で出会えていることを願いつつ、第9話の放送を待ちたい。



※この記事は「雪女と蟹を食う」の各話を1つにまとめたものです。

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