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2022年07月30日

<テッパチ!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<テッパチ!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー


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国生宙(町田啓太)ら陸上自衛隊の自衛官候補生の教育終了まで、残すところあとわずかとなっていた。自候生たちから提出された希望職種を見ている教官の八女純一(北村一輝)と桜間冬美(白石麻衣)。そこにはそれぞれの希望職種と合わせて理由が書かれていた。

馬場良成(佐野勇斗)は、憧れている音楽科が狭き門ということから、陸上自衛隊の根幹である普通科を第一志望、荒井竜次(佐藤寛太)は高射特科、丸山栄一(時任勇気)は機甲科、武藤一哉(一ノ瀬颯)は衛生科、渡辺淳史(坂口涼太郎)は需品科、小倉靖男(池田永吉)は会計科、西健太(藤岡真威人)は野戦特科をそれぞれ第一志望にしていた。

そして宙は、第一志望から第五志望まですべて普通科と書いて提出する。「肉体的精神的に強くなりたい!!」と書いており……。

そんな折、実際の戦場を想定した戦闘訓練と徒歩行進訓練を柱にした2日間の総合訓練が行われる。教官の八女は、「この3ヵ月間に鍛え上げてきたものをすべて出し切れ!」と宙たちに発破をかける。果たして、彼らは無事に最終訓練を乗り越え、卒業することができるのか……!?

第6話のレビュー

生きていると、時折「究極の二択」を迫られることがある。

大なり小なり、人生を左右する重要な決断だ。進学、就職、結婚、移住……。ライフステージに関わる選択には、できれば相応の時間をかけたいと思うもの。

訓練生卒業に向け、2日間の総合訓練が行われた。宙(町田啓太)をはじめとする訓練生たちは、実際の戦闘を想定した「戦闘訓練」と、その翌日に行われる「戦闘訓練+徒歩行進訓練」に挑むことに。まさに今後の進路が決まる局面において、宙は究極の二択を提示されることになる。

訓練の日程中に、母が事故に遭った報が入ってきたのだ。

いくら人生を賭けた訓練だろうと、身内を放っておくわけにはいかない。しかし、当初は小康状態だった母が、2日目の戦闘訓練最中には危篤状態になってしまった。

八女(北村一輝)を筆頭に、訓練生の仲間たちは宙を病院へと促す。が、彼は頑として従おうとしない。

「こいつらと最後まで、やり遂げるって決めたんだよ!」と揺るがない決意を示した宙は、最後の徒歩行進訓練まで見事にやり遂げる。

仲間たちとの訓練か、それとも、母の命か。迷ったはずだ。確執がある母であっても、万が一、これが最期だったとしたら……。そんな思いがよぎらなかったはずはない。

しかし、宙は2日間の総合訓練を最後までやり切ったあとで、母の元へ駆けつける選択をした。結果的に、仲間と過ごしてきた時間や積んできた経験が、母との和解に繋がったのである。

ラグビー部で活躍していた学生時代、宙は傲慢なプレー姿勢で仲間からの反感を買い、怪我をしたことも相まってその場にいられなくなった。

くわえて、母は再婚し疎遠に。職も長続きせず、どこからも必要とされない自分に対して”諦め”ていた。

そんな彼にとって、自分でも役に立てる場所があるかもしれないと、目を覚まさせてくれたのが自衛隊への入寮であり、そこで出会った仲間たちだったのだ。

母のためとはいえ、途中で訓練を投げ出すことは、仲間たちや自分に対する裏切りにも等しいと思ったはず。最後までやり切ったことが恩返しであり、これまで時間や努力を費やしてきた自分に対する信頼の証明だった。

それを察したからこそ、母は「前へ進んでるんだね」と言ってくれたのだろう。

無事に訓練生を卒業した宙たち。新たなステージへと向かう一人一人に対し、八女が投げかけた言葉が沁みる。

「どうだ、やっぱり自衛隊は、お前にぴったりの仕事だったろう」「みんな良い顔をしてる。お前のおかげだ」ーー宙が自衛隊の世界へ飛び込み、次第に立派な自衛官を志すようになった過程は、決して間違いではなかった。

物語は第一部閉幕。次回からは第二部が幕を開ける。新たな仲間、そして上司となる冬美(白石麻衣)との関係性も気になるところだ。



※この記事は「テッパチ!」の各話を1つにまとめたものです。

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