<テッパチ!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
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国生宙(町田啓太)は、馬場良成(佐野勇斗)や風間速人(工藤阿須加)ら班の仲間とともに、広報活動の一環として、テレビのお見合い番組に出演することになった。
番組収録の日、南関東駐屯地の体育館に20人の女性たちが集まり、収録がスタートした。馬場は、真面目で清楚な雰囲気の女性・葵(矢作穂香)と良い雰囲気になる。一方、宙もギャルっぽい女性と麻雀の話で盛り上がり、意気投合。少し離れた場所から収録の様子を見守っていた桜間冬美(白石麻衣)は、何故か宙たちのことが気になってしまう……。
後片付けで二人きりになった宙と冬美。ギクシャクした雰囲気の中で宙は、「音楽隊を目指している馬場を本気で応援している」と真剣に告げて立ち去る。その言葉が胸に刺さった冬美は、馬場にチャンスを与えようと動き、音楽隊のオーディションを受けられるように手配する。何としてでも合格したいと頑張る馬場を、宙は心から応援するが……。
第10話のレビュー
まさかすぎる展開になってしまった。テレビのお見合い番組に出演することになった宙(町田啓太)や馬場(佐野勇斗)たち。麻雀の話で盛り上がった女性とマッチングした宙だったが、案の定、桜間(白石麻衣)に睨まれる流れに。しかし、後々起こる大問題の布石はそこではない。
葵(矢作穂香)という女性と同じくマッチングした馬場。あくまでも広報の一環で出演した番組だったため、出演後の個人的な連絡は控えていた馬場だったが(なんとも彼らしい)、なんと後日、葵のほうから連絡が。
桜間の計らいで音楽隊のオーディションを受けられることになった馬場、その練習をするために訪れていたカラオケ店へ、「ぜひ演奏を聞いてみたい」と直接やってきた葵。馬場への好意が感じられ、なんとも微笑ましい関係性へと発展していくことが予想されたが……。
この女性、なんとも問題アリだった。
いざオーディション当日、もう少しで馬場の順番がまわってくるタイミングで「もう死にたい」と電話をかけてくる葵。怪しい。怪しすぎる。「私はどうせ独り」とひたすらに自死を仄めかす葵を心配し、馬場はオーディション会場から抜け出してしまう。
予想通りというかなんというか、葵は「馬場を呼び出したら本当に来るかどうか賭けていた」とのたまう始末。バーのような場所で仲間と酒を飲んでいた葵は、カラオケ店で馬場の演奏を聞いていた彼女とは別人のようだった。
自衛官である自分を意識した馬場は、自分の将来よりも、今まさに死を選ぼうとしているかもしれない女性のことを優先したのだ。優しさの結果とんでもない裏切りを受けた彼は、絶望し自宅で自殺未遂をしてしまう。
宙が必死で励ますも、療養休暇の末に退職願を出した馬場。果たして、このままフェードアウトしてしまうのか……?
9話の最後で思わせぶりなナレーションが入っていたことから、何か問題が起こることは予想していた、まさかこんな展開になるとは。
冷静な頭で考えれば「指定された場所がバーであることから、何か裏があると推定できるはず」「彼女のことを本気で心配するなら、警察や他の仲間に連絡するなど、やりようはあったはず」など対策はいくらでも思いつく。
けれど、馬場は持ち前の優しさと思いやり、正義感、真面目さによって人を助けようとしたのだ。八女(北村一輝)が言っていた「その優しさが仇となることを忘れるな」が思い出される。
果たして馬場はこのままフェードアウトしてしまうのか? 次週の最終回を待ちたい。
※この記事は「テッパチ!」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)フジテレビ