<テッパチ!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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陸上自衛隊の候補生になった国生宙(町田啓太)は、同じ第一班の荒井竜次(佐藤寛太)と隊舎内のジムで乱闘騒ぎを起こす。教官のひとり、桜間冬美2尉(白石麻衣)から「輪を乱す人間がひとりでもいれば命取りになる。そんな人間はここには必要ない」と叱責され、自衛隊を辞めようとする宙。
それを知った教育隊中隊長の八女純一(北村一輝)は、「そうやって逃げ続けて生きていくのか」と宙を挑発し、荒井と決着をつけたいのならケンカではなく訓練で決着をつけろ、と告げる。来週行われる体力検定の場で勝負すればいい、というのだ。
引くに引けず、それを受けた宙は、同じ第一班の馬場良成(佐野勇斗)に立会人を頼み、荒井に勝負を申し込む。すると荒井は、ただ勝負するだけではつまらない、と言って、「負けた方がここを辞める」という条件を出す。それ以来、宙と荒井は、訓練中はもちろん、掃除や自由時間のときですら何かと張り合うようになっていった。
そんなふたりの姿を見ていた第一班の丸山栄一(時任勇気)、渡辺淳史(坂口涼太郎)、小倉靖男(池田永吉)、西健太(藤岡真威人)は、どちらが勝つか賭けよう、と言い出すが、真相を知っている馬場は一人心配していた。そして、体力検定の日がやってきて……。
第2話のレビュー
今回のテーマは「宙(町田啓太)と荒井(佐藤寛太)の体力測定勝負の結果は?」と「武藤(一ノ瀬颯)の闇深い過去」の2本立てである。お互いのことをいけ好かないと思っている宙と荒井。「負けたほうが訓練生を辞める」と賭けた2人は、体力測定勝負に勝つため躍起になる。が、結果的に切磋琢磨し合うことになり、良いライバル関係になっていた。
勝負の結果、宙はギリギリのところで負けてしまう。
しかし、その過程で開けた視点は、彼に多くの影響を与えた。ある意味「自分だけが不幸」と頑なに思い続けていた宙が、周りに目を向け、多くのことに気づくのだ。
自分を含め、どの訓練生も八女(北村一輝)の誘いで入隊していること(このあたり、八女さんの審美眼とスーパースカウト師ぶりが光る)。もう後戻りできない事情を抱えていること。バディである馬場(佐野勇斗)はとくに、そう簡単には辞められない覚悟で、ここにいること。
人に言われるがまま行動し、不都合なことが起これば人や環境のせいにしてきた宙。彼にとって「辞める・辞めない」を賭けの材料にしたこと自体が不誠実だったのだと、気づくきっかけになったのかもしれない。
人生には往々にしてこういったことが起こる。出来事、人との出会い。振り返れば「あれが人生のターニングポイントだった」と思える事象が、ふと降ってくる。宙にとって、それが八女や訓練生たちとの出会いなのだろう。
勝負には負けてしまった宙。しかし、馬場の「俺は途中で投げ出したりしない。自分で決めた道だから」といった言葉、そして荒井との喫煙場でのやりとりが契機となり、最高の自衛官になることを決めた。
新しい目標を見つけた宙は、もう簡単に人生を棒に振ったりしないだろう。諦めさえしなければ、自分を見限ったりはしない仲間と、ともにいる限り。
勝負の決着がついたところで、宙たちは不穏な噂を耳にする。
同じチームである武藤が、過去に父親を刺し殺しており、刑務所に入っていた……といった話。
噂の真偽は定かではない。しかし、養護施設に入っていた武藤の回想シーンがあったところからすると、何かしらの事情はあるのだろう。
次回は、そんな武藤の闇に触れる回になりそうだ。
※この記事は「テッパチ!」の各話を1つにまとめたものです。
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