<ちむどんどん・独立編>96回~115回までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第114回のレビュー
12月、ちむどんどんが再開。なかなかお客さんが来ないので、歌子(上白石萌歌)が意を決して表で声出しします。朝ドラファンとしては「ごちそうさん」の焼氷の歌エピソードみたいに歌子が歌うのかなと期待しましたが、歌わず。でも歌子、ここまでしたのは立派です。と、そこへお客様が。クレジットでは藤田という人物のようですが、「ごちそうさん」で結婚詐欺的なことをした人物を演じた古舘寛治さんが演じているので、警戒して見ていると、緊張感ある2分間ほどの食事シーンはいい結果で終わります。その後、お客さんが続々やって来て……。順調にお店は繁盛し、藤田はお客さんを連れてきます。この客がナレーションを担当しているジョン・カビラさん。彼らが相席した紳士とお嬢さんはカビラさんのお父様と娘さんだとか。ものすごく意味深に撮っていました。
川平朝清さんはNHK とゆかりのある方だそうで、朝ドラってNHK、あるいは放送文化と関係あることはすごく敬意をもって撮る印象があります。
前作「カムカム」ではNHKのラジオ放送の歴史に関係する部分を、「おちょやん」だとラジオドラマ、「エール」もラジオドラマ……、このあたりの描写は短くてもしっかり描いている印象なのです。何が言いたいかといいますと、自分たちと関連する部分は資料もあるしある程度わかるからなんでしょう。今回はNHKとは関係ないけど、NHKのOBとしてジョン・カビラさんのご家族として、敬意を感じる撮り方です。それと同じように料理をはじめとしたいろいろな事柄についても短い場面でも歴史と伝統を感じるような撮影をしてほしいなあということです。
ともあれ、ちむどんどんが、知らないお客さんばかりでいっぱいになったところは感動的でした。
そのあと、暢子(黒島結菜)が外に出ると、雪が降って来て……。
遠い南の島からやってきた女の子が、最初に雪を見て、カルチャーショックを受けたときがあったわけですが、いまやその女の子は立派に東京で、沖縄の食文化をたくさんの人に喜んでもらうことができた。食を通じて、沖縄と本土が繋がった素敵な日だったのです。
※この記事は「ちむどんどん」の各話を1つにまとめたものです。
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