<ちむどんどん・独立編>96回~115回までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第101回:お店ちむどんどんがオープン間近
強力な助っ人・矢作(井之脇海)が参加して、暢子(黒島結菜)の沖縄料理の店・ちむどんどんの準備が本格化した第21週「君と僕のイナムドゥチ」(演出:田中陽児)のはじまり。イナムドゥチという馴染みのない固有名詞をサブタイトルにしてなかなか攻めています。オープン2週間前、料理道具を、三郎(片岡鶴太郎)が知り合いからもらって来てくれたり、ホールなどを担当する従業員の目処がついてなかったり、こんなものなんでしょか。筆者はお店をやったことがないのでわかりません。
そもそもお向かいがジャンルは違えど飲食店です。気まずくならないんでしょうか。余計なお世話ですが心配です。このへん、相変わらず、暢子は自分のことしか考えていませんね。
料理の面では頼れる矢作ですが、改心したわけではなく、相変わらず、口も態度も悪く、「貧乏くさい店」と小馬鹿にしたようなことを言い、最低限のことしかしません。しぶしぶやってる感が全身から漂います。
準備期間中は5時までしか働かず、仕事以外のつきあいには参加しません。沖縄料理の魅力も積極的には知ろうとしていないようです。
矢作のような非協力的な人物とふたりでやっていけるのでしょうか。そもそも、
フォンターナ時代も、暢子と彼が一致団結していい感じに店がまわったことはなかったような……。
そこそこ技術があってもうまくいかないとキレがちな矢作。フォンターナを急に辞めて独立したうえに権利書を盗むという洒落にならないことをしました。独立に失敗して、食い詰めて、まだ借金もあるようで、そんな人を雇うのはなかなかリスキーです。どんなブラックな人とのつきあいがあるかわかりません。実際、それでフォンターナはひどい目に遭いましたから。
矢作のような問題のある人をゆるして雇うとしたら、フォンターナに戻りたいと謝ってきたものの、房子(原田美枝子)が手厳しく断り、これまでの罪を償う代わりに暢子を手伝いさない、命令よ的な感じで、ちむどんどんで働くハメに……というほうがわかりやすいような気がしました。
沖縄料理・ちむどんどんを寺や教会のような場所に見立て、罪深い人がここへ来て、ご飯を食べることで懺悔し、更生し、浄化されていくというような場所になったらいいですね。
和彦(宮沢氷魚)は、フリーライター兼カメラマンとして月刊誌で連載をもつことになり、はりきっています。いつの間にか、髪が横分けから真ん中分けになっていました。
いつ行ったのか、那覇のハーリーの写真を撮っていて、そういう記事を書いているようです。前に売り込んでいた企画書は、沖縄の伝統文化で、たぶん、そういう記事を書くのでしょう。
自主的に沖縄に行ってその手の原稿を書いたことがほぼなさそうなのに、いきなり沖縄に関する連載持てるとは大手新聞社にいた実績でしょうか。出版社の経費持ちで沖縄取材に行くのでしょうか。
出版社では時々、フレッシュな新人の大抜擢企画はあるものなので、和彦はそのラッキーな人なのでしょう。がんばれ。
いつの間にかといえば、暢子はいつの間にか宮廷料理もマスターしていました。
比嘉家の皆さん、全員、順調で、ちむどんどん中です。
良子(川口春奈)は野菜給食計画が順調、歌子(上白石萌歌)は歌も恋もじょじょに順調? 賢秀(竜星涼)は猪野養豚場の名刺を作ってもらいいよいよ本格的に働きはじめそうです。
姉妹は近況を文通形式で伝え合っています。あいかわらず、電話と手紙の使い方が不自然なのですが(智〈前田公輝〉まで電話と手紙の役割、つまり伝書鳩として投入されました)、暢子が上京した頃から文通形式にしていたら、離れている比嘉家のそれぞれのエピソードをうまくつなげて見せられたかもしれないですね。
※この記事は「ちむどんどん」の各話を1つにまとめたものです。
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