<舞いあがれ!・ 航空学校編>8週目~11週目の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第39回のレビュー
第38回では、お好み焼きにデレていた柏木学生(目黒蓮)ですが、またツンに戻っています。岩倉学生(福原遥)のテストの成績を見て冷たいことを言います。フィクションだから、かっこいい人だからいいけれど実際こういう人がいたら振り回されるからいやだなあと個人的には思いますが、慣れてしまえば適当にあしらえるのかもしれないですね。学生づけにしたのはドラマに倣って。航空学校では「◯◯学生」と呼ぶのが面白いです。
舞は「あの人には負けてられない」と勉強を奮起します。柏木はなんだかんだ言って舞のモチベーションになっているようです。
がんばっている舞に、浩太(高橋克典)が電話してきます。工場をさらに建てて自動車向けの部品を作り始めようと思って、舞に相談するのです。
どうやらその話をめぐみ(永作博美)は聞いていなかったようで、電話を立ち聞きしていたのぞみに浩太は3億円で工場を建てる決意を語ります。
めぐみはいつも聞き役で、彼女の自主性は過去に駆け落ちしたときからストップしているように見えます。浩太と舞が気があっているぶん、めぐみはどこか関われていない感じがするのです。このままずっとそうなのか、何か転換するときが来るのか、この疑問はいったん保留しておきましょう。
なんだかんだで舞の家庭は安定しています。小さいとはいえ町工場の社長一家です。航空学校のチームメイトもクリスマスパーティーでわかったのは、スーパーの経営者の御曹司とか父がパイロット、母が元CAとかわりとアッパークラスの人たちが多そうです。そんななかで吉田(醍醐虎汰朗)
は母ひとり子ひとりで育った苦学生。そして、その母が病気で介護のために学校を長期に休むことになってしまいます。
吉田はパイロットになってお母さんを飛行機に乗せてあげることが夢。でも勉強が遅れてしまい、やめることを考えはじめます。舞はなんとかしたいと考えます。
恵まれている分、仲間に手を差し伸べるのが舞の役割のようです。クリスマスパーティーを行ってチームのコミュニケーションを円滑にし(ついでに都築ポイントに上がったかもしれない)、吉田の学んできたことがいかにすばらしいかを都築教官(阿南健治)にアピールします。こうして、チームの結束が強くなりますが、吉田はどうなる?
朝ドラ初出演の俳優を集め、彼らの役の悩みなどを描く青春群像路線のはじまりなのかもしれませんが、航空学校の珍しい部分をもっと知りたい気もします。たとえば「◯◯学生」呼びについても
それを題材にした楽しいエピソードが見たかった。
※この記事は「舞いあがれ!」の各話を1つにまとめたものです。【朝ドラ辞典 母(はは)】主人公を生む人物。たいてい主人公をあたたかく見守る理解者だが、稀に主人公を置いて出ていってしまうような人物もいる。たいていはどんなことがあっても主人公の味方である。やがて主人公自身が「母」になり、「母」の心を知るのである。
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