国内ドラマ

REGULAR

2023年02月04日

<リバーサルオーケストラ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<リバーサルオーケストラ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー



▶︎「リバーサルオーケストラ」画像をすべて見る

初音(門脇麦)の復帰ステージ会場に三島(永山絢斗)が現れ、突然のハグ!思いがけない再会に硬直する初音に、三島が囁いた言葉とは…!?初音と三島は幼い頃から同じヴァイオリン教室に通う、幼なじみだったのだが…。

発表会の成功で自信をつけた団員たちは、もっと大勢の人にオケの存在を知ってもらうために「出張オーケストラをやろう!」と大盛り上がり。自分たちからいろんな場所に足を運んで演奏するのだ。朝陽(田中圭)も「オケと市民との距離が近くなる」と賛成し、初音に実施案を提出するよう命じる。

同時に定期演奏会の準備も進めたい朝陽は、演奏会の曲をチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト(通称チャイコン)に決め、初音をソリストに指名。初音にとっては小学生の頃から弾いているオハコの曲だったが、10年前に逃げ出したステージで弾くはずだった曲でもある。初音はミスを連発し、スランプに…。

一方、ヴィオラのみどり(濱田マリ)は家庭とオケとをうまく両立できずに悩んでいた。大学受験真っただ中の一人娘・亜美(凛美)はろくに口を利いてくれないし、夫も音楽が“仕事”だと思っていない。まともな練習場所もなく苦労しながらも、なんとかオケを続けたいみどりだが、演奏会への出演が危ぶまれる事態が発生する…!
定期演奏会を前に問題山積!果たしてポンコツオケの打開策は――!?

第4話のレビュー

玉響での初めての公演を成功させた初音(門脇麦)。

SNSでも玉響の評判は良く、団員たちもノリノリ。もっと多くの人たちに玉響のことを知ってもらおうと出張オーケストラを行うことになる。

同時に、定期演奏会の準備も進められていく。
朝陽(田中圭)が決めた演奏会の曲はチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト。
この曲は初音が逃げ出したステージで弾くはずだった曲。この曲がトラウマになっているのか、ソロでもミスばかり。
三島(永山絢斗)に言われた「ひとりじゃ無理だもんな」という一言も効いているのかもしれない。
団員たちは温かく見守るが、初音本人の焦りが募る。


一方、ヴィオラのみどり(濱田マリ)が抱えていた問題が表面化する。
みどりには大学受験中の娘・亜美(凛美)がいる。
しかし、両親とはまともに口を利こうともしない。
夫は理想論は掲げるが、肝心なところはみどり任せ。おまけに、夫はみどりがオケで弾いていることを仕事だとは認めていない。みどり自身も後ろめたさがあるのだろう。家では楽器をできるだけ目につかないようにしているし、自主練習も夜の河川敷でやっている。
亜美からすると、そんな母親の態度も気に入らないようで……。

親子の関係がぎくしゃくしている中、亜美がストレス性の胃腸炎で倒れてしまう。
亜美の体調不良に気がつけなかったことで自分を責めるみどりは休団を決意。

休団を聞いた朝陽は、初音の家に押しかけ、みどりを説得するように命じる。
でも、これはきっと初音がオーバーワークだったからだろう。定期演奏会で演奏する曲を練習しすぎなのだ。初音を休ませるためでもあったのかもしれない。
素直じゃない、とかではない。これが朝陽の通常営業なのだろう。

 
どうにかみどりに戻ってきてほしい。団員が思いついたのは、出張オーケストラを活用することだった。
出張先と演奏する曲を決めた初音たちは、みどりに「休団する前にこれだけは協力してほしい」と頭を下げる。
しかし、夫と娘の意向を気にするみどり。そんなみどりに向かって朝陽は言い放つ。

「これはあなたの仕事ですよね」
「やるなら、プロの演奏家としてプライドを持ってやっていただかないと困ります」
「それができないなら、出なくて結構です」

前なら、「そんな言い方しなくても!」と言う団員もいただろう。でも、もうみんな分かっている。これが朝陽なりの励まし方なのだ、と。


出張オーケストラ当日。玉響の面々が向かったのは、みどりがあらかじめ聞かされていた場所ではなく、亜美が通う高校だった。
校内放送で集まってきた生徒たち。その中には亜美の姿もあった。

演奏する曲は緑黄色社会の『Mela!』。
亜美が所属しているチアリーディング部で、最後の大会のときに踊った曲だった。みどりのソロから始まった『Mela!』。聴いている生徒たち、そして亜美の顔にも笑顔が……。

このパフォーマンスが、躍動感があってめちゃくちゃにカッコイイ!
生徒たちが知っている曲だろうし、盛り上がることは間違いなしだ。
何より、楽しそうに演奏をするみどり。その姿を見た亜美の心も動かされる。
国立に行けと言われていた亜美が、私立に行って大好きなチアを続けたいと本音をみどりに伝えた。
きっと、亜美は母親に胸を張っていてほしかったのだろう。
「好き」を仕事にしていることがどんなに素晴らしいか、正々堂々と「好き」を伝えてほしかったのかもしれない。

亜美だけでなく、イキイキと演奏をする玉響の姿は受験生の励みになったのではないだろうか。それにしても朝陽さんが演奏会のために来るような高校に通いたかったものである……。


みどりは休団を撤回。山場は乗り越えたように思えたが、着実に結果を出していく玉響を本宮(津田健次郎)が黙って見ているはずがない。
玉響の存続を揺るがすようなカードを切り、修介(生瀬勝久)はまんまとそこに乗っかってしまうのだった……。

※この記事は「リバーサルオーケストラ」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

→目次へ戻る


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)日本テレビ

RANKING

SPONSORD

PICK UP!