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2023年02月04日

<リバーサルオーケストラ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<リバーサルオーケストラ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー


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玉響の練習場に突然現れたかおり(相武紗季)は、朝陽(田中圭)の頭をぐしゃぐしゃになでて久々の再会に大喜び。果たして2人の関係とは…!?かおりの勢いにあぜんとする初音(門脇麦)たちは、小野田(岡部たかし)の報告にさらにどよめく。シンフォニーホールとのフランチャイズ契約を懸けて、4月のこけら落とし公演で高階フィルと対決することが決まったのだ。勝敗は審査員票と観客票で競うという。実力差は明らかだが朝陽はそもそも負けるとは思ってないようで、団員たちも、「玉響ファンを増やすためにも、まずは来月の定期演奏会を頑張ろう!」とみんなが気を引き締める中、玲緒(瀧内公美)は突然現れた恋敵のかおりに闘志を燃やす。そんな玲緒に藤谷(渋川清彦)はイラ立ち…。

初音は定期演奏会に向け、チャイコンの練習に励むが、納得のいく音がなかなか出せない。小学生の頃はあんなに楽しく上手に弾けていたのに…初音は自分がもどかしくて仕方ない。

そんな中、玉響に不測の事態が起こる。いつもの練習場が本宮(津田健次郎)の嫌がらせで使えなくなってしまったのだ!練習場所を確保したと言う朝陽に案内されてやった来た場所は、まさかの朝陽の自宅、常葉酒造で…!?

さらに朝陽は、10日後に横浜で開催されるバレンタイン・ガラコンサートに急きょ参加することを表明。世界一辛口で有名な音楽評論家が出席する注目度の高いコンサートだ。高階フィルにさえも辛口採点を下した評論家をうならせ、“高階越えを目指す”と宣言する朝陽。その演奏曲は――「カルメン組曲」。練習してきたチャイコンではないことに戸惑う初音と団員たち…果たして朝陽の思惑は…!?

第5話のレビュー

一難去ってまた一難、ではなく、一難去らずにまた一難、である。


突然、玉響の練習場に現れたかおり(相武紗季)。朝陽(田中圭)と仲が良さそうにしている様子に玲緒(瀧内公美)は気が気じゃない。

が、「難」はそこではない。
シンフォニーホールとのフランチャイズ契約を巡って、玉響と高階フィルがコンペを行うことが決定。審査員票と観客票で争い、負けた場合、玉響はまさかの解散だ。

観客票を手に入れるためにもファンを増やさなければならない。
そのために定期演奏会を成功させなければ、と盛り上がっている矢先、いつも使っている練習場が本宮(津田健次郎)の画策で奪われてしまう。
徹底的に悪役ポジションの本宮だが、なんというか……嫌がらせがかわいらしくて微笑ましい。でも、地味にダメージが大きい。

ここで朝陽が用意した練習場というのが、自宅の常葉酒造。
湿度や気温が保たれているため、楽器にも影響が出にくいのだという。あと、タダ。

団員たちを目の前に朝陽は高らかに宣言する。

「僕は高階フィルに負けるとは思っていません!」

真面目な朝陽だけれど、だからこそ、士気をあげてくれる言葉だ。
そして、10日後に行われるバレンタイン・ガラコンサートに参加することを伝える。世界一有名な音楽評論家が出席すると言う。
高階フィルでさえ、星3.5という評価。朝陽はそれを越えて見せるというのだ。
演奏する曲は「カルメン組曲」。
定期演奏会に向けて練習していたチャイコンではない。

間近に控えたバレンタイン・ガラコンサートに向けて、玉響は常葉酒造で合宿を行うことに。
団員たちも気合い十分が、初音(門脇麦)は責任を感じていた。
自分がスランプにはまっているため、チャイコンをやらないのではないか。
そう考えた初音は、全体練習以外にもひとりでチャイコンを練習するが、焦るばかり。腕に痛みが出始めていた。

悪循環に陥っているように見えるが、何より初音が楽しそうに弾いていない。
明らかに無理をしている様子の初音に蒼(坂東龍汰)も心配そうだ。
回を追うごとに、初音への想いが膨らんでいる蒼。徐々に「好き」が大きくなっている様子は、見ていてもキュンとしてしまう。
恋人になりたいとかそういうこと以前に、ただ支えたい。だから少し、男として朝陽に嫉妬が覗くのだけれど。

でも、練習に没頭し過ぎる初音を止められるのは朝陽だけだった。
チャイコンの練習をやめるように言い、今の初音にチャイコンは無理だと言う。
そんな朝陽に初音は思いを爆発させる。
「正論だけじゃ整理つかないことだってあるんです!」「少しはこっちの身にもなってみろ!冷血漢!鉄仮面!バーカ!」と言ってその場から飛び出してしまう。
明らかに悪口を言い慣れていない初音がかわいい。

そのまま放っておくのかと思いきや、朝陽はコートを持って初音を追いかける。
(私も朝陽に追いかけられたいし、肩に朝陽のコートをかけられたい)
寒い中、少し落ち着いた初音に向かって朝陽は語り掛ける。

もともとバレンタイン・ガラコンサートではカルメンをやるつもりだったこと。
ソロが多くあるカルメンで、他の団員たちに自信をつけさせたいこと。
そして、それが結果的に初音の負担を軽減すること。

それを告げて、朝陽は倒れる。疲れがたまっていて、朝陽自身も限界だったのだ。

かおりに手伝ってもらい、朝陽を連れて帰って初音。そこで、初音は朝陽の過去について聞く。

高階フィルを嫌っている朝陽だが、実は21歳で高階フィルと競演したときに団員たちに嫌がらせをされていた。朝陽の指揮を無視したのだ。朝陽が生意気だったのもあるが、陰湿である。そんなことする人たちの演奏が、聴く人を感動させられるの!? と思ってしまうのだが。そりゃあ朝陽だって高階フィルを嫌うはずである。
その出来事がきっかけで音楽を続けるかどうか悩んでいたときに、かおりに連れていかれたコンサートで朝陽は12歳の初音がヴァイオリンを弾いている姿を見た。
楽しそうに演奏する姿が、朝陽に音楽を続ける勇気を与えた。

朝陽にとって、初音は特別な存在だった。
好きだとか憧れだとかではなく、今の朝陽の根幹部分にも関わるような存在。

そんなふうに思われることを、人によってはプレッシャーだと感じるかもしれない。
でも、初音にとっては、これほどまでに自信につながるものはないのではないか。

そんな中、玲緒が次の公演には出ないと言って合宿から抜けてしまう。
また一難、増えてしまった。

※この記事は「リバーサルオーケストラ」の各話を1つにまとめたものです。

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