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2023年04月29日

<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第16話ストーリー&レビュー

第16話のストーリー

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浜松に居城を移した家康(松本潤)だが、城下で虎松(板垣李光人)と名乗る少年に襲われる。遠江の民は徳川を恨んでいるという虎松の言葉に、家康は傷つく。 一方、信玄(阿部寛)に対抗し、家康は上杉謙信との同盟を探るが、それが武田方に漏れ、信玄を激怒させてしまう。武田との決戦を避けられないと覚悟を決めた家康は、人質として武田に送っている義弟・源三郎(長尾謙杜)を救い出すが、そこには信玄の思惑があり……。

第16話のレビュー

虎松(板垣李光人)に襲われた家康(松本潤)。
さらに、遠江の民は徳川を恨んでいる、武田のほうが主君として優れていると言い放たれ、ショックを受けてしまう。
ショックを受けた家康、家臣たちに「自分と武田信玄(阿部寛)とはどう違うのか」と問い詰めるが、「すべて」と返され、追い打ちを受ける始末。申し訳ないが、テレビの前で同じことを思ってしまった。
とにかく、信玄は怒らせてはいけないと家臣たちにも言われ、それを心に深く刻む家康。

そんなあるとき、服部半蔵(山田孝之)が家康のいる浜松城へやってくる。
半蔵は於大(松嶋菜々子)に頼まれて、武田に人質として送られている源三郎(長尾謙杜)の様子を見に行っていたのだ。
半蔵が見た源三郎の姿はぼろぼろ。「身も心も病んでいる」と半蔵。
しかし、家康は於大には源三郎は息災だったと伝えよ、と命じる。源三郎を取り戻そうとして信玄と事を起こしたくないからだ。
ピュアなままかと思っていたら、シビアになっている部分もあるようだ……切ない。

しかし、家康は別の部分で信玄を怒らせた。
信玄に対抗するため、上杉謙信と同盟を結ぼうとするが、それが武田に漏れてしまったのだ。こうなれば、戦いは避けられない。家康は半蔵に、源三郎を救い出すよう命じる。

ぼろぼろになり、凍傷で足の指を失った源三郎。
人質になんてひどいことを、と憤る家康だが、源三郎は首を横に振る。
自分は甲斐にいる者たちと同じように鍛えられていただけだと。まだ、自分は優しくしてもらっていたほうだ、とも。
辛くて、逃げ出そうとしたが連れ戻され、日中はボコボコに殴られ蹴られ……本当に鍛えられていたのだろうか……? ほかの者たちのうっ憤のはけ口になっていた可能性もある。
その中で化け物のように強いのが信玄の息子、勝頼。
演じるのは真栄田郷敦。……なんとなく、納得である。

床に臥せったまま、源三郎は信玄からの言葉を家康に伝える。信玄は家康が源三郎を取り返すことを分かっていたのだ。
「弱き主君は害悪」「生き延びたければ家臣になれ」
舐められまくっているのがよくわかる。
武田側としては家康が何しようとどうでもいいのだ。目的は織田信長(岡田准一)で、家康は通過点でしかない。家臣になればこき使うし、ならなければ叩き潰すまで。そんな思惑が見える。

家康は家臣たちに判断をゆだねる。が、家臣たちは頼りたいだのなんだの言いたい放題。
でも、棒読み。みんな戦うに決まってる。
「戦っても十に九つは負ける」と家康。それに本多忠勝(山田裕貴)が「十に一つは勝つ」と答える。そして、信長は桶狭間でそれをやった、と。

家康には信長にも信玄にも勝るものはないが、家臣たちがいる。……と家臣に言われる家康。情けないが、それが家康の強みだ。
そんな家臣たちに支えられて、家康は戦に赴く。

それにしても、信長といい、信玄といい、同じ時代にどうしてこうも恐ろしき者たちが登場したのか、と毎回思ってしまう。
時代が呼んだのか、それとも彼らが時代を作ったのか。だが、強いだけでは生き残れない。それが戦国時代のようだ。

※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)NHK

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