<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
2023年1月8日放送スタートしたNHK大河ドラマ「どうする家康」。
古沢良太が脚本を手がける本作は、弱小国の主として生まれた徳川家康が乱世を生きる姿を描いた波乱万丈エンターテイメント。大河ドラマ初主演となる松本潤が従来のイメージとは異なる「ナイーブで頼りないプリンス」の家康に扮する。
CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事では家康が上洛し、姉川の戦いへと物語が進んでいく13話~28話までの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
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もくじ
・第13話ストーリー&レビュー・第14話ストーリー&レビュー
・第15話ストーリー&レビュー
・第16話ストーリー&レビュー
・第17話ストーリー&レビュー
・第18話ストーリー&レビュー
・第19話ストーリー&レビュー
・第20話ストーリー&レビュー
・第21話ストーリー&レビュー
・第22話ストーリー&レビュー
・第23話ストーリー&レビュー
・第24話ストーリー&レビュー
・第25話ストーリー&レビュー
・第26話ストーリー&レビュー
・第27話ストーリー&レビュー
・第28話ストーリー&レビュー
第13話ストーリー&レビュー
第13話のストーリー
▶︎「どうする家康」画像をすべて見る家康(松本潤)は、徳川領となった遠江の情勢も不安定な中、信長(岡田准一)の後ろ盾で将軍となった足利義昭(古田新太)の命令で京へ向かうことになる。そこで義昭の家臣・明智光秀(酒向芳)や商人・茶屋四郎次郎(中村勘九郎)、市(北川景子)の夫・浅井長政(大貫勇輔)らと出会う。やがて義昭に謁見した家康は、将軍の器とは思えないその愚かな振る舞いに戸惑う。なぜ義昭を擁立したのか、そこには信長のある思惑があった。
第13話のレビュー
京の都に行くことになった家康(松本潤)。新たな将軍・足利義昭(古田新太)からの命だが、義昭は信長(岡田准一)のおかげで将軍になれたのだ。義昭=信長の命令みたいなもの。それでも上洛する家康はウキウキだ。
一方、瀬名(有村架純)の表情は浮かない。
家康が上洛して寂しいから? いやいや、息子の松平信康(寺島眞秀)とその妻で信長の娘・五徳(松岡夏輝)の仲が悪いからだ。ケンカばかりでうまくいっていない。十代初めの2人にとっては夫婦げんかというには幼すぎる。そんな2人を仲直りさせるために(と、うらやましがる瀬名と亀のために)南蛮菓子のコンフェイトを買ってくると約束して家康は旅立つ。
コンフェイト=金平糖。ポルトガルのお菓子なので、入手がまず困難なようだが……。
京に着いた家康は面会だけで大忙し。最初はまだよかったが、3日目には体調を崩してしまう。
そんな中で酒井忠次(大森南朋)からどうしても会ってほしい男がいると言われる。
連れてきたのは茶屋四郎次郎(中村勘九郎)。三河出身の豪商だ。家康のためならばとコンフェイトを手配することを約束する。
近年、大河で主演をしていた人が次々と出てくるものである。圧巻。
そんな四郎次郎からは家臣を出歩かせないほうがいいとの忠告をされる。
信長が都の風紀を乱す者を許さないとのこと。が、時はすでに遅し。
本多忠勝(山田裕貴)と榊原康政(杉野遥亮)が、浅井長政(大貫勇輔)の家中の者ともめごとを起こしていたのだ。
京に来て具合が悪くなっていた忠勝。
京の町で「だから都などに来たくなかったんじゃ」と駄々をこねるほど気分が悪い。実際、熱があった。それでも、冷静さを欠いていたわけではない。もめごとになったのは家康を馬鹿にされたから、だった。
「手は出していない、足が少し出ただけ」と言って思いっきり蹴っている忠勝、「手を出してもおりませぬ」と思いっきり頭突きをかましていた康政……いいコンビである。
が、感心している場合ではない。
信長にバレる前にどうにか、と言うが、こちらも時すでに遅し。信長から呼び出しがかかってしまう。
豊臣秀吉(ムロツヨシ)や明智光秀(酒向芳)はネチネチと責め立てる。場合によって首を献上せねばならないかもしれない、家臣の名を言え、と。
が、意外にも丸く収めたのは浅井長政だった。喧嘩ではなく戦い方を指南してもらっただけだ、と。
もちろん、その場にいた全員が「そんなわけあるか」と思っていただろうが、信長がそれで良いと言うなら良いのだ。
信長にとって、浅井長政と家康は信用している人間だ。かつて、妹のお市(北川景子)を嫁がせようとした相手と、嫁いだ相手。政略結婚ではあるけれど、自分が信頼している人間に嫁がせようとするあたり、お市のことも大事にしているんだなあ、と思うが……。うん。
酒を飲みながら、2人に夢を語り、「わが2人の弟よ、力を貸せ」と言う信長。
ちょくちょく、信長の器のでかさと性根の良さが垣間見えるだけに辛いぞ、この展開は。
信長様、そこにいる家康は先週今川氏真(溝端淳平)に「今でも兄のように思っている」と言っていましたが! そして浅井長政は裏切りますが!
家康にとって上洛はおおむね良い時間だった。
四郎次郎はコンフェイトをどうにかして見つけてきてくれた。久しぶりに再会したお市の幸せそうな顔が見れたし、娘の茶々を抱っこすることもできた。
まあ家康が茶々を抱っこしている様子もこれはこれでフラグだが。
が、最悪な出来事はここからだ。
足利義昭である。
二日酔いで現れ、とてもじゃないが気品とは程遠い。できた人間にも見えない。
家康を田舎者だと蔑み、苦労して手に入れたコンフェイトを取り上げ、一気に食べてしまった。
家康は手に入れたコンフェイトをお市に2粒あげていた。茶々は喉を詰まらせてしまう、その代わり、いつも頑張ってくれているからと侍女・阿月(伊藤蒼)に食べさせてやっていた。そのシーンが直前にあったこともあって、義昭の残念さがより伝わってくる。
もうさっさと帰るぞ、コンフェイトはないけれど! と信長に挨拶に行く家康だが、帰れない。
朝倉義景を討つからついて来い、とのこと。
嫌だ帰りたい!という家康の声が聞こえてきそうだ。
※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)NHK