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2023年04月29日

<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第14話ストーリー&レビュー

第14話のストーリー

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信長(岡田准一)と共に、朝倉義景との戦に臨んだ家康(松本潤)。その裏では、浅井長政(大貫勇輔)が謀反を決意していた。浅井・朝倉に挟み撃ちにされれば、織田・徳川連合軍はひとたまりもない。長政の妻・お市(北川景子)の心中を察した侍女・阿月(伊東蒼)は、謀反を知らせるため、信長が陣を敷く金ヶ崎へ向かうが…。


第14話のレビュー

阿月の人生に、思わず涙ぐんでしまった。

前回、織田信長(岡田准一)が家康(松本潤)以外にも信頼している様子を見せていた義弟・浅井長政(大貫勇輔)。しかし、穏やかな時間は長くは続かない。
家康と信長が朝倉義景との戦いに臨んでいる裏で、浅井はひそかに謀反を企てていた。

異変にいち早く気がついたのは家康(というか、家臣たち)。
が、進言したとて、信長を始め、家臣たちも浅井を信じて疑わない。それどころか、家康は臆病だと嗤う始末。
信長も「わが弟は義の男」と怒りをあらわにする。

とは言え、信長の行いに義があるかというと怪しい。
義昭(古田新太)を傀儡にして、自身が天下を取る。
果たして義の男がそれを許すだろうか……と言ったのは石川数正(松重豊)である。

家康が「義の男だからこそ裏切ることもある」と言うと当然、信長は怒る。信長のやっていることに義がない、と言っているのと同じなのだから。
信長は家康に向って「二度と顔を見せるな!」と言い捨てる。

自分の言動をすぐに後悔する家康だが、今回の主役は彼ではない。
お市(北川景子)の侍女・阿月(伊東蒼)だ。
夫・浅井長政の裏切りにより、兄の信長、そして初恋の人である家康が危機に陥る。
どうにか家康を助けたい。
そんなお市の心中を組み、阿月は謀反を知らせるため信長の陣がある金ヶ崎へ向かう。
しかし、お市がいる小谷城から金ヶ崎までは40km以上ある。女性が走破できる距離ではない。
おまけに浅井軍らの目もかいくぐらなければならない。

それでも、阿月は走る。そこで描かれるのは、阿月の半生だ。
子どものころ、男子のように走れば親に殴られ、女性らしい所作を無理やり覚えさせられる。
そしてそれをマスターすれば売り飛ばされ……。
地獄のような人生を歩んでいた中で、阿月が出会ったのがお市だった。

やりたいことを我慢させられ、言うことを聞いたとて、幸せが来るわけではない。
しかし、お市はいつも頑張ってくれているからと、阿月の口に高価なコンフェイトを含ませてやるような女性だ。暗かった阿月の人生の中で、お市は光だったに違いない。
阿月にとって、きっと天下がどうなろうと関係ない。お市に心穏やかに過ごしてほしい、という望みがあるだけではないか……。

どうにか家康の陣にたどり着いた阿月は、「お引きそうらえ」とお市の言葉を伝え、息絶えた。

しかし、信長は妹からの伝言を素直に受け入れることができない。
藤吉郎(ムロツヨシ)にしんがりを命じ、家康には「好きにしろ」と言って立ち去ってしまう。

そしてここでは藤吉郎が暴れる。「あ~こりゃ死んだわ!」と泣きわめき、家康に向って味方をしなければ、信長を見捨てたと言いふらしてやると言い出す。おっ、何やらとんでもない秀吉になりそうな予感。

家康は藤吉郎のことなどはどうでもいい。それよりも、阿月の想いに報いてやりたかった。
家臣たちも一緒だ。家康は激戦に身を投じる。

なんとなく、先入観で信長は怖いというイメージがあったが、「どうする」では秀吉のほうが個人的には怖い。これを相手にする家康、不憫……という気持ちにさえなる。
あと、裏切りそうな人格が透けて見えるような気がする明智光秀(酒向芳)も怖い。
とはいえ、家康もたいがいなので、そうでなきゃ戦国武将などやっていられないのかもしれない……。

※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)NHK

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