<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第19話ストーリー&レビュー
第19話のストーリー
▶︎「どうする家康」画像をすべて見る武田軍は撤退し、信玄(阿部寛)は勝頼(眞栄田郷敦)にすべてを託す。信長(岡田准一)は武田に寝返った将軍・足利義昭(古田新太)を京から追放。一方、家康(松本潤)は信玄との激戦で大きな犠牲を払ったショックから、立ち直れないでいた。そんな中、美しい侍女のお万(松井玲奈)に介抱され、つい心を許してしまう。そのことを知った瀬名(有村架純)は浜松を訪ねるが…。
第19話のレビュー
武田信玄(阿部寛)が死んだ。
息子・勝頼(眞栄田郷敦)は残された思いを成し遂げるというが、信玄は首を横に振る。
「そなたの世を作れ。そなたの器量は儂を遥かにしのぐ」
「そなたは儂の全てを注ぎ込んだ至高の逸材じゃ」
信玄にこう言わせる勝頼、すごい。と視聴者に自然に思わせる信玄もすごい。武田家おそるべし。
信玄は、「3年の間、我が死を秘するべし」と言い残すがなかなか難しい。
それぞれが動向を探り合っているわけだし、当然だろう。
ここからまた新たな動きが始まる。
武田の戦いは家康(松本潤)に強い衝撃を残した。
これから、家康は武将としてさらに強くなっていくのか……と神妙な顔でなりゆきを見守っているとサブタイトルに「お手付きしてどうする!」の文字が踊る。
そう、家康、お手付きをする。相手は、侍女のお万(松井玲奈)。
風呂で背中を流してくれくるお万。慎ましく、家康の心を癒すように褒め、持ち上げる。そして色っぽい。
家康も当然、悪い気はしない。
おまけに、武田とのぎりぎりの戦いを終えたばかりだ。癒しが欲しい。
それでも、家康は耐えた。手を出してはならぬ、と。ただ、お万は粘り強かった。たぶん、よく耐えたほうである。
お万は家康の子どもを身ごもる。
その事実を伝えに来た服部半蔵(山田孝之)は愉快そうだ。
家康としてはこれを良いこととしたい。「まずいことではないよな」というが半蔵は「まずいことではないということではないでしょう」と笑いをこらえながら言う。
子が生まれるのはめでたい。しかし、正室である瀬名(有村架純)の与り知らぬところでのこととなると……。
時を同じくして、瀬名が浜松城に来ることになる。
喜ぶ家康だが、頭を過ったのはお万のこと。
歯切れの悪さに石川数正(松重豊)と浅井忠次(大森南朋)はすぐに気がつく。
家康はごまかすが、「言うなら今ですぞ」と数正、「楽になりなされ」と忠次。
そして真実を伝えたところで笑って済まされるはずがない。瀬名にも「仔細もれなく申し上げます!」
あっという間に城内にも広まる。
ポップに描かれているが、なかなかの大問題である。
そして、やってきた瀬名は激怒。
が、その怒りは思いかけず、お万によって抑えられる。
周りの者から迂闊だと言われてかわいがられているが、本当は頭の良い女性だ。
家康の心を掴み、子を成し、戦で燃えてなくなってしまった実家を立て直したい。
家康は利用されただけなのだ。
お万は言う。
男は戦で欲しいものを手に入れる。女は癒し、安らぎを与えることで、手に入れる。政も女がやればいいのに、と。この言葉が瀬名にはどのように響いたのか。
そして次回、不穏さしか感じない。
一方で、歴史は大きく動いている。織田信長(岡田准一)は信玄と通じていた足利義昭(古田新太)を追放。足利の世が終わった。
そして、浅井が滅んだ。お市(北川景子)は生きていたが、秀吉(ムロツヨシ)に敵意むき出しの視線を向ける。
お市に触れようとする秀吉の手を払いのけるお市。
そしてその手は幼い娘の茶々に伸び、抱き上げる。一瞬のシーンなのに、なんかこう……ゾワッとする。
歴史の流れで考えると、秀吉の出番は増えてくるのだろうが……どんな薄気味悪さをこれから見せていくのか、気になる。
※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)NHK