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2023年04月29日

<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<どうする家康・姉川・長篠・本能寺編>13話~28話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第17話ストーリー&レビュー

第17話のストーリー

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信玄(阿部寛)は徳川の拠点を次々に制圧。打つ手のない家康(松本潤)は、信長(岡田准一)の本軍が加勢にくるまで浜松城に籠城すると決める。だが、浜松に攻め寄せてきた武田本軍は、なんと浜松城を素通りし、西へ向かおうとする。このまま武田軍を通せば、遠江の民から見限られ、信長の逆鱗に触れる。何より、瀬名(有村架純)ら家族のいる岡崎城が危ない。打って出るべきか、籠城を続けるかーー。家康は究極の選択を迫られる。

第17話のレビュー

家康、絶体絶命の大ピンチな戦がやってきた。

とうとう武田信玄(阿部寛)を怒らせてしまった徳川家康(松本潤)。
武田軍はあっという間に進軍していき徳川方の城を落としていく。家康としては頼みの綱は織田信長だ(岡田准一)。

しかし、信長から届いたのは浜松で武田を食い止めよ、との言葉だった。
信長も浅井・朝倉軍との戦いの真っ最中なのだ。家康に貸せるものはない。
しかし、このまま大人しく武田信玄の餌食になるわけにはいかなかった。
信長に対して、家康は「いつものところで鷹狩りをしよう」と言づける。あんなに信長に会いたくない、会いたくないと言っていた家康が……。

そして、姿を現した信長は「俺を呼びだす奴は珍しい」。
そんな信長を見て、「呼べばお出でになるのですね」と家康。
確かに呼んでも来なさそうな武将ランキングで1、2を争いそうだ。

家康は武田との戦いについて「策は桶狭間、餌は家康」と伝えると信長も同じ考えだという。家康は5,000の兵を、と求めるが信長は3,000、と言う。
「徳川と織田は一蓮托生ということをお忘れなく!」と家康も必死だ。そんな家康を見て信長は笑う。

「死にそうな顔をしている大将には誰もついてこんぞ」

家康の前にひざまずき、手を取る。
その手を自分の肩に乗せさせて、信長は家康の首に手をかける。

「俺とお前は一心同体。ずっとそう思っておる」「俺は必ず行く」

きっぱりと言い切る信長。
また家康が耳を噛まれてしまうのではないかとドキリとしてしまうけれど、今回は違う。目線を合わせて信じろ、と言う。ずるいなあ、ずるい、信長。そんなことを言われたら家康がこれ以上反論できるわけがないのだ。

少しばかり勇ましくなったように見えたけれど、信長の前ではやはり白兎のように見えてしまう家康。
ただ、今は怯えているのではなく、また違う感情が覗いているようにも見える。
なんというか、他人が分からないような、複雑な思いを信長に抱いているんだろうな、と想像してしまう。

家康は信長と会ったあと、瀬名(有村架純)のもとを訪れる。
「一目会っておきたかった」という言葉に家康の覚悟が見える。
ひとときの夫婦水入らずの時間。
「誰だって人殺しなどしたくないはずなのに」という瀬名に「この乱世、弱さは害悪じゃ」と答える家康。それは、家康が信玄に言われたことだ。
家康は「これはわしの弱い心じゃ。ここに置いていく」と木彫りのうさぎを瀬名に託す。
弱虫の家康は少しずつ大人になっている。民や家臣を守るために肚をくくれるほどに。
でも、強くなろうとする家康は危うく、見ている側にも不安をもたらす。
瀬名はその背中に向かって「いつか取りに来てくださいませ。殿の弱くて優しい心を」と語り掛けるが……。


家康の策は、浜松城に籠城し、織田軍が来るまで耐える。
織田軍が来たところで、籠城戦で疲弊した武田を叩く……というものだ。
が、家康の目論見は外れ、武田はあろうことか、浜松城を通り過ぎていった。
このままでは武田軍は岡崎へと向かう。瀬名たちが危険にさらされることになるのだ。
そして武田に無視された家康に遠江の民たちは従わないだろう。

家康は決断する。地の利は自分にある。いま後ろから追い落とせば勝てるかもしれない。
が、武田が小童・家康の考えを見抜けぬはずもない。家康らが向かった先には武田軍が待ち構えていた。


初登場時から異様な風格を醸し出していた武田信玄だが、ここに来て無敵感がすごい。
力、頭脳、カリスマ性。どれをとっても只者ではないのに、それでも無敵ではないから、分からないものである。

※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。

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