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2023年08月19日

<転職の魔王様>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<転職の魔王様>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー



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来栖(成田凌)の元恋人・剣崎莉子(岡崎紗絵)が、突然「シェパードキャリア」にやって来る。どうやら転職の相談ではなく、別れた後、どうしているか気になっていた来栖を偶然SNSで見つけて、会いにきたらしい。しかし、かつて恋人同士だった2人は久しぶりの再会を懐かしむどころか、互いにトゲのある言葉を連発し、一触即発のムードに。同席を余儀なくされた千晴(小芝風花)にも、緊張が走る。

ところが翌日、莉子から正式に面談の申し込みが入る。莉子が勤める会社は、オンラインの教育系コンテンツを制作・配信し、その分野ではパイオニアとして知られているが、この一年、業績が悪化していた。一方、プライベートでは漫画家の恋人・綾野周介(曽田陵介)と同居中の莉子。才能はあるが、なかなか芽の出ない周介が漫画に集中できるよう、自分が好条件の会社に転職して支えたいという。

だが、今の会社で誇りと愛情を持って仕事をしていた莉子を知る来栖は、その転職理由がどうもふに落ちない。そのうえ、「いつまでも夢ばかり追ってても仕方ない」と、まるで自分に言い聞かせるように投げやりな言葉を口にし始めた莉子に、静かな怒りを覚えた来栖は、キャリアアドバイザーとして痛烈な一言を浴びせる。すると、莉子は「昔とは別人みたい」と、来栖が席を立った後、千晴に事故に遭う前の来栖のことを話し始めて…。

第4話のレビュー

思っていたよりも、来栖(成田凌)が抱える過去は闇深かった。海外エネルギー事業の会社に勤めていたが、26歳の頃に事故に遭い、左足を引きずる後遺症に。そのせいで会社では総務部へ異動の辞令を出され、結果、辞めることになった。性格もずいぶん変わってしまった事実を、彼の元恋人・剣崎莉子(岡崎紗絵)がシェパードキャリアに訪れたことによって知る千晴(小芝風花)。


リハビリに疲弊し、会社も辞めることになり、自分の存在そのものが恋人の負担になっているかもしれない……。そう考えたら、性格が真逆になってしまってもおかしくはない。莉子が大学の元同期と仲良さげに話しているのを見かけたことで、来栖の心はささくれ立った。些細なことで喧嘩をしてしまったのが、二人の別れの理由だった。

来栖は、どうして転職エージェントになったのだろう。

もともとは、アフリカに支社も持つ海外エネルギー事業会社で営業をやっていた来栖。怪我をきっかけに夢や目標を断たれたことで、働くとは何か、仕事とは何か、それがどのように人生を形成するのかを考えたのかもしれない。

その証拠に、来栖は千晴や求職者に繰り返し聞いている。「それがあなたの本音ですか?」と。本心でそう思っているのか、本当にやりたいと思っている仕事なのかを問うことで、周囲の人間や環境に押し付けられたのではなく、自分で考え決めた選択だと覚悟を決めてもらう。

仕事=人生だと突きつける来栖の“サービス”は、荒いが、どこまでも本音だ。


莉子は、新しい恋人・周介(曽田陵介)と同居していた。連載の仕事を得るために日々、漫画を描き続ける周介を経済的にも支えるため、今よりも年収が二倍のライバル企業へ転職を検討する莉子。

しかし、いつだって「その人が考え抜いた最善の選択をしてほしい」と考える来栖は、元恋人の“転職支援”にも手を抜かない。本人にとって、その転職が良い結果にならないと思えば、考え直すように促す。「あなたの人生、このままでいいんですか?」と。

来栖のやり方はいつだって荒っぽいが、今回ばかりは彼に軍配が上がる。いくら周介が売れない漫画家だからって、話し合わないままに勝手に転職を決められたら、良い気はしないだろう。それが、自分を経済的に支えるためだと知ったら、なおさらだ。

“本音”で向き合った莉子と周介は、二人で協力し合い、窮地を乗り越えることを決めた。「二人なら、なんとかなると思う」と取り合った手は、きっともう、些細なことでは離れない。本音で話すことの大切さを知った彼らなら、結婚しても、次から次へとやってくる波を上手く乗りこなしていけるだろう。


次回、来栖のもう一段階深い闇に触れることになる。

どうやら例の事故によって、加害者は亡くなっていたようだ。その関係者が転職のためシェパードキャリアにやってくるようだが、どんな一波乱の種をまきにくるのやら。

※この記事は「転職の魔王様」の各話を1つにまとめたものです。

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