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2023年08月19日

<転職の魔王様>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<転職の魔王様>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー


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家の事情でしばらく残業ができない広沢(山口紗弥加)をフォローするため、来栖(成田凌)とのコンビを一時的に解消し、広沢と組むことになった千晴(小芝風花)。2人は早速、8年間勤めた製薬会社を退職したばかりの皆川晶穂(黒川智花)を面談することになる。

転職にあたって晶穂が希望する条件は、同じ業界内で、十分な人員が確保された会社であること。聞けば、以前勤めていた会社は人数が少なかったため個人の仕事の負担が大きく、激務が当たり前だったという。面談を終えた千晴は、求職者に寄り添い丁寧にアドバイスする、来栖とは180度違う広沢のやり方に感激。“姉御”と呼ぶにふさわしい先輩アドバイザーの手腕を絶賛するが、後日、晶穂は突然、広沢を担当から外してほしいと申し出る。

当然、心当たりのない広沢はショックを受け、千晴はそんな先輩のために自分ができることを模索する。見かねた来栖から、必ず何か原因があるはずだと言われ、面談中の様子を思い返した千晴は、広沢に子供がいると知ったとき、晶穂の態度が少しおかしかったことを思い出す。

子育て中の女性に何か特別な思いがあるのかもしれない――。翌日、来栖に付き添われ、千晴が晶穂の自宅を訪ねると、そこには同居中の恋人・戸田優吾(入江甚儀)の姿が。千晴は、広沢の分も自分が全力でサポートすると宣言するが、その言葉こそが、晶穂の心を乱すスイッチで…。

第7話のレビュー

どうして、自分だけがこんな目に遭うのか。

どうして、自分だけが損をしなければいけないのか。

仕事をしていると、割りに合わない理不尽な思いをすることが、多々ある。自分のせいではないのに責任を負わされたり、上手に仕事をサボる同僚のおかげで負担が増えたり、育児休暇に入るスタッフのサポートをすることになったり。

来栖(成田凌)や千晴(小芝風花)が働くシェパードキャリアに転職相談にやってきた皆川晶穂(黒川智花)も、育児休暇に入る先輩のサポートにまわったことで仕事量が増え、激務に耐えきれず退職した経験があった。


彼女は繰り返し言う。その先輩・日下部(村川絵梨)が悪いわけではない、それはわかっている、と。ただ「頑張らなきゃって思ってるんだけど、“なんで私だけ?”って思っちゃうときがある」「我慢の限界」「この会社は私に負担を強いて、なんとも思ってない」と重ねる。

このドラマの特色でもあるが、今回も、転職者側(7話でいえば晶穂)の心情を中心に物語が進む。

結婚間近の恋人はいるがまだ独身で、子どももいない晶穂からすれば、妊娠または子育て中のスタッフをサポートしながら働くのは、一方的に負担を強いられるだけの構図だ。ドラマの描き方によっては、育児休暇を取り、周囲のサポートを受けた働き方をしている側が“悪”として受け取られかねない。

しかし、激務に耐えられず退職した晶穂が何度も「先輩のせいじゃないことはわかっている」と口にしたこと、シェパードキャリア所長の落合洋子(石田ゆり子)が「全員が働きやすい環境を整えるのが経営者の仕事」と言及したこと、来栖が「あなたが変われば、あなたがいる環境そのものが変わるかもしれない」と晶穂に伝えたことで、単純な良し悪しの問題ではないことが視聴者に伝わる。

そう、人は悪くない。会社が、もっと言えば“会社の仕組み”が悪いのだ。


晶穂が退職したことで、元いた会社はようやく、慢性的な人員不足を解決するために動き出した。その立役者となったのが、晶穂の先輩である日下部。「会社全体が変わるように働きかけてる」「今すぐには無理かもしれないけど、ちゃんと変わるから」と晶穂の目を見て訴える日下部の姿勢は、真摯だった。

晶穂自身、その会社での仕事は好きで、やりがいを感じていた。ただ、増え続ける仕事量に理不尽さを感じ、潰れてしまっただけなのだ。「仕事の負担が一人に集まるようなことがなければ、辞めようとは思わなかった」はず。もう一度、尊敬する先輩である日下部を信じようと決めた晶穂は、元の会社に戻ることになった。


今回、一時的に千晴は広沢(山口紗弥加)のアシスタントについていたが、ことあるごとに来栖が支援にまわっていた。難しい案件に悩む千晴のことを気に掛け、口を出す様からは“魔王様感”が薄くなっている。しまいには「(千晴に)幸せになってもらいたいだけです」と耳を疑うようなセリフまで飛び出し、恋(?)のライバル的存在・天間(白洲迅)まで登場。お仕事ドラマに恋愛要素が滲み出している。


それにしても、天間は千晴の目の前に現れすぎである。千晴が通りかかる曜日と時間を克明にリサーチしていないと、こんな頻度では遭遇できないはず。まだ“謎の男”としかクレジットされていない彼の目的は、千晴なのか、それとも……。

※この記事は「転職の魔王様」の各話を1つにまとめたものです。

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