「君と世界が終わる日に」シーズン2-6話 感想ー理想と現実の乖離、それぞれの選んだ未来ー|シーズン1全話&シーズン2-6話までのあらすじも
シーズン1-4話の感想&あらすじ(ネタバレあらすじ含む)
第4話の感想
このドラマを観るたびに、「人を信じる」ってどういうことなんだろう?と考えてしまう。感染症のようにまたたく間に広まったゴーレムウイルスによって、これまで普通の人間だった存在がまがまがしいゾンビに変貌する。そんな究極の状況で、果たして「人を信じ切る」ことができるのだろうか?「バカな奴ほど言葉を信じる」「いい加減学べよ」ーー芳根京子演じる美亜に綺麗に裏切られた今回。演技力も相まって、その裏切りっぷりには目をみはるものがあった。「もしかしたらコイツは裏切るかもしれない」と誰もが予想するなかで、それでも信じたいという気持ちにさせられたうえでの華麗な裏切り。痛烈だった。散々裏切られた経験を持つ人間の、切なさや悲しみを上塗りするような裏切り方だった。
第4話のテーマは「裏切り」と「信じる力」だろう。この状況で、いったいどうやって人を信じ抜き、かつ自分を他人に信用してもらえるよう配慮するのか?もし自分がこの主人公の立場だったら、この世界に投げ出されてしまったら……。ここまで人を信じようとも思えなかっただろうし、かといって裏切る気力も持てなかっただろう。主人公をはじめ、ここまで生き抜いた登場人物全員の胆力に敬意を表したい。
今回も、響と来美が出会うことは叶わなかった。少女のおかげで間接的に来美の元へ指輪がわたった展開には胸が熱くなったけれど、いったいこのふたりはいつ再会できるのだろう?と思うと焦れる気持ちが抑えきれない。次回こそ、次回こそと思いながら放送を待つ。
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第4話のあらすじ
人質となっていた佳奈恵(飯豊まりえ)を助けるため刀集団に投降した響(竹内涼真)たちは、ショッピングモールの地下へと連れていかれる。なんとそこには大量のゴーレムたちが閉じ込められていた!約束を破り、響たちの命を奪おうとする刀集団のリーダー・坪井(小久保寿人)。しかしその時突然停電が発生!響は仲間に助けに戻ると言い残し、屋上にある発電機の修理に名乗り出る。
響を探すため危険なサンプル採取に同行した来美(中条あやみ)は、自衛隊と共に同じくショッピングモールに到着。一人になった隙に刀集団に拉致されてしまう!しかしそこで、響とすぐそこまですれ違い……!?
ワクチン開発を進める自衛隊駐屯地では、来美が拉致されたことを知った首藤(滝藤賢一)が保護を命じていた。首藤が来美にこだわるのには実はある理由があるのだが……。
一方、佳奈恵たちはショッピングモールの地下で響が助けに戻るのを信じていた。しかし等々力(笠松将)は「あいつは人を裏切りますよ」と、冷めた様子。響と等々力の確執とは一体……。さらに、裏切られてもなお誰かを信じようとする佳奈恵たちを見た美亜(芳根京子)は、苛立ちをあらわにする。
その頃、見張りの隙をつき仲間の救助に向かっていた響は坪井に遭遇!坪井の行動の真意に迫ろうとするが……その時、自衛隊がショッピングモールに突入する!坪井は逃げる時間を稼ぐため、地下のゴーレムたちを解き放つ!響の仲間たちに迫る絶体絶命の危機!
最大の裏切りを見せた美亜や刀集団たち……彼らに隠された秘密とは?極限に追い込まれた人間たちの想いが絡み合う!果たして、響は仲間たちと共に無事ショッピングモールを脱出できるのか!?そして、来美と再会できるのか!?
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第4話あらすじ(ネタバレあり)
坪井もまた、自分を慕う仲間を守るために、必死の選択をしていた。その想いに訴え、協力しようと説得する響だが、極限状態で二人は再び袂を分かつ。仲間たちが待つ地下へ急ぐ響は、口輪をした一体のゴーレムに遭遇する!しかし、倒そうとした時、突然美亜が現れる!恋人だった男のゴーレムを殺さないでほしいと懇願する美亜だが……。一度は裏切った美亜の言葉に揺れる響。だが、真摯な姿を前に、再び美亜を信じることに。美亜は先を急ぐ響に、“ゴーレムを操る魔法”を教える。
一方、来美は響の落とした指輪を持つ少女と出会い、響が近くにいることを確信。危険を顧みず、懸命に響を探す。二人の距離は、すぐそこまで迫っていた……!
そして、ゴーレムの群れに追い詰められた響の仲間には最期の時が迫る!誰もが見捨てられたと諦めたその時……響が現れる!美亜から、ゴーレムが炎を嫌うことを聞いた響は、松明を手に皆を先導する。そんな中、響は来美が呼ぶ声が聞こえた気がするが……。
時が経つにつれ、ショッピングセンターの中にはゴーレムたちが溢れていた。恋人の元に残った美亜は、今はゴーレムとなった男の口輪を外し、その手で悲しい最期を迎える……。
そして、出口に辿り着いた響たちは、自衛隊と鉢合わせる。自衛隊に殺された本郷(大谷亮平)の姿が頭をよぎった等々力は復讐心に駆られ……!次の瞬間、響の制止も間に合わず、等々力の放った矢は自衛隊員の胸に突き刺さる!
夕方——— 。何とか脱出した響は、生きた人間を手にかけた等々力が許せず、殴り飛ばす!等々力は、響か自分、どちらかが抜けるしかないと仲間に選択を迫るが……!なんと響は、自ら仲間たちの元を去ることを選ぶのだった。
響の捜索を諦めきれない来美は、自衛隊に保護され無理やり駐屯地へと運ばれていた。響がテロリストではないことを主張する来美だが、見せられたのは弓矢で撃ち抜かれた自衛隊員の遺体!来美は響を信じながらも、『背の高い男』が弓矢で撃ってきたと聞き、葛藤を抱える。
一方、仲間の元を離れた響は、一人静まり返った街で来美の名前を呼んでいた。しかし、返事が聞こえるはずもなく……。その時、響にゴーレムが襲いかかる!逃げる気力もなく、噛まれそうになった時、現れたのは、ミンジュン(キム・ジェヒョン)、佳奈恵、紹子(安藤玉恵)、結月(横溝菜帆)、甲本(マキタスポーツ)!仲間たちは等々力ではなく、響についていくことを選んだのだった。
その頃、一人になった等々力は、ある書き置きを見つけていた。それは、来美が響に宛てた『駐屯地にいます』というメッセージで……。
そんな中、駐屯地の研究室には、首藤、ジアン(玄理)、そして自衛官・三角(金井勇太)の姿が。首藤が響たちをテロリストに仕立て上げたのではないかと詰め寄った三角は、突然苦しみ出し……!!なんと手にしたコーヒーには、毒が盛られていた!防犯カメラに映る響の姿を冷たく見つめる首藤。その目的は一体何なのか……!?
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