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2021年04月04日

「モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜」全10話のあらすじ&感想 |いちばん成長したのはお母さんかもしれない

「モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜」全10話のあらすじ&感想 |いちばん成長したのはお母さんかもしれない



第2話あらすじ&感想

第2話あらすじ



清水萌子美(小芝風花)は同居を始めた祖父・須田観(橋爪功)にずっと気になっていることを相談。萌子美の母・千華子(富田靖子)は自分の父親とはいえ、わだかまりのある観に萌子美が頼るのを見て複雑な気持ちになる。

千華子はさらに、萌子美の言った「窓が泣いている」という言葉が引っかかっていた。千華子は萌子美が幼い頃から、他の子とは違う言動を見せるたび心配を募らせてきたのだ。

萌子美が観に打ち明けたのは、勤める工場の窓のことだった。窓が泣くのを見たくないという萌子美の気持ちを観はあっさりと受け止め、「俺に任せろ」と孫を安心させる。

萌子美は通勤の行き帰りに、兄・俊祐(工藤阿須加)が父方の祖父から引き継いだ花屋に立ち寄るのを楽しみにしていた。この花屋で花たちとの会話をするのは、学校を休みがちだった小学生の頃から萌子美にとって心安らぐ時間だった。萌子美は俊祐が初めて仕入れたというバラを見て、顔を曇らせる。あまり長くもたないことに気づき、そのことを兄に告げるが…。

ある夜のこと。萌子美は家族に工場でのアルバイトを辞め、以前からやってみたいことに挑戦したいと伝える。しかし千華子は、人と接するのが苦手な萌子美にはいまの仕事が合っていると、娘の話を聞こうとしなかった。萌子美の父・伸寛(田辺誠一)はふたりのやりとりを聞いて、複雑な表情を浮かべる。実は伸寛にも家族に話があって…。


第2話感想

フードデリバリーの仕事をしている岸田佑矢役の加藤清史郎、彼はかつて「こども店長」として一躍有名になった。今で言う寺田心のような存在だったろう。パッと見ただけでは、岸田佑矢役を演じる彼にこども店長の面影は感じられない。すっかり成長し、ひとりの俳優として活躍している。このドラマのひとつの見所かもしれない。

工場の窓がずっと泣いていることが気がかりだったモコミ。急きょ自宅に転がり込んできたおじいちゃん(演:橋爪功)の尽力により、汚れて悲しんでいた窓が綺麗になった。そのおかげで喜ぶ窓の弾んだ声は、モコミにしか聞こえないのだ。それがとても寂しく感じられてしまう。

モコミは花の声も聞くことができる。兄が働く花屋に立ち寄るたび、元気な花と元気のない花それぞれの声を聞けるのだ。見た目にはとても元気で長持ちしそうな花であっても、モコミが丁寧に耳を傾けることで、本来の姿が見えてくる。

そのほか大勢と違う力を持っていたり、ちょっと変わったことを口にしたりするだけで、どこか距離を置かれてしまう世の中だ。少数派は常に肩身の狭い思いをしなくてはならないのだろうか?

せっかくやりたいことを見つけたモコミ。勇気を出して「工場を辞めて違うことをしたい」と家族に伝えるも、遠回しに「あなたには無理ではないか」と諭され落ち込んでしまうーー彼女が自分らしい人生を生きていくには、もう少し勇気を持って自己開示する必要があるのかもしれない。

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