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2021年04月04日

「モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜」全10話のあらすじ&感想 |いちばん成長したのはお母さんかもしれない

「モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜」全10話のあらすじ&感想 |いちばん成長したのはお母さんかもしれない


第5話あらすじ&感想

第5話あらすじ



清水萌子美(小芝風花)はイヤホンを拾ったことで言葉を交わすようになった青年(加藤清史郎)と再会。公園で花たちと“会話”していたと告げても、当たり前のことのように話を続ける彼に、萌子美の心は安らぐ。さらに青年が愛用する自転車に名前を付けていると知り、萌子美も自分の大切な存在に、トミーと名付けていると打ち明ける。いつかトミーに会わせてほしいと言われ、萌子美はうれしさのあまり、仕事中もついニヤけてしまう。

職場でも萌子美にうれしい出来事が起きる。花屋のリニューアル案をアルバイトの依田涼音(水沢エレナ)が提案。彼女も萌子美が花の気持ちがわかるということに理解を示し、店内のインテリアや仕入れる花を任せてみればいいのではないか、と言ってきたのだ。萌子美の兄で店長の俊祐(工藤阿須加)はこの話を受け入れるが…。

一方、萌子美の家ではケンカをした両親の伸寛(田辺誠一)、千華子(富田靖子)の“冷戦状態”が続いていた。といっても、意固地になっているのは千華子で、家事を一切放棄。料理を作らず、部屋も散らかり放題だった。家庭でも花屋のリニューアルのことが話題となり、伸寛や祖父の須田観(橋爪功)は萌子美を応援。ところが千華子は素直に祝福できず、自分がいかに恵まれていないか愚痴を言い出す。

表向きは両親や妹に心を配る俊祐だが、心の中には怒りや不満が渦巻いていた。俊祐はSNSの“裏垢”に、ネガティブな思いを書き込むことで、なんとか自分を抑えていたのだ。

第5話感想

これまで学校や職場で上手くやっていけず、人間関係で悩むことも多かったモコミが、お兄ちゃんの花屋に転職した途端にその才能を発揮する。つくるアレンジメントはどれも好評で、常連さんも増えた。お店のリニューアルに伴い、ディスプレイを任されることにもなった。おまけに、花や物の気持ちがわかる、言葉が理解できるといった特性に理解を示してくれる人も増えて……。まさに、順風満帆だ。

自分らしく生き生きと、表情に明るさが戻ったモコミに安心する反面、ほかの家族たちの動向が気にかかる。

長年の不満をぶちまけてしまったことにより、関係がぎくしゃくしつつある両親。「どうせ全部わたしが悪いんでしょう」と拗ねるように内にこもってしまった母。モコミの一番の理解者であるが、家族関係にヒビを入れかねない悩みのタネを放り込む厄介者でもあるおじいちゃん、そして、もっとも厄介な心の闇を抱える兄……。

SNSの裏アカウントにせっせと日頃のグチを投下し、抱えきれないモヤモヤを車中でヘドバンしながら発散させる兄の姿は、ちょっとモコミには見せられない。次回予告を見る限り、いち早く兄の裏アカウントを発見してしまうのはモコミのようだが……。

「ちょっと、お兄ちゃんのスマホ、重いかも」と口にしたモコミはさすがだ。たっぷりと怨念が詰まったスマホは、物理的な重量以外の重みをも感じさせることだろう。外に発散できない兄のような性格こそが厄介なのかもしれない。


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