「ドラゴン桜」第10話ネタバレ感想:お祭り感満載の最終回、無事に終結!ドラゴン桜、ありがとう!
第6話あらすじ&感想
第6話あらすじ
東大専科は3日間の勉強合宿を行うことになった。桜木(阿部寛)が声をかけた麻里(志田彩良)も健太(細田佳央太)の付き添いとして参加し、先日の勝負に破れた藤井(鈴鹿央士)も約束通りやって来た。
合宿初日、16年前に地獄の合宿で飛躍的に成長した経験をもつ水野は、地獄のカリキュラムを発表する。しかし、桜木が発表したカリキュラムは驚くべきものだった!そしていよいよ始まる東大専科の合宿。受験に挑むために最適な食事、運動、生活習慣などあらゆるメソッドを駆使し、令和の合宿に挑む一同。藤井、麻里の存在が彼らに与える影響とは…
そして更なるレベルアップを目指し、桜木はくせ者の国語講師を招へいする。東大合格に向けて着実に前進しているかにみえる彼らに不穏な空気がただよっていた…
第6話の感想
地獄の2泊3日合宿が始まった!前回の勝負で負けた藤井や、東大受験を拒否している麻里も含め、生徒7人での合宿生活がスタート。水野は張り切って3日間の日程を組み、「1日16時間勉強で、勉強する体力をつけさせる!」と息巻いていたが、桜木に止められてしまう。あまつさえ、1日目は自由時間にすると……。
「あいつらにはな、今の子どもの価値観がある。まずはそれを認めること。認めた上で信じてやる。大人の役割は、そのふたつだけだ」
実際にこう言ってくれる大人がいるだけで、どれだけの子どもが救われるだろうか。「子どもだから」という理由だけでルールを強い、大人の言うことが絶対だと押し付ける。そんな上下関係が土台になっていては、教育はもちろんのこと、親子関係だって破綻しかねない。自分を信じてくれない大人を、子どもだって信じたいとは思わないだろう。
「今日は自由時間だ」と言い渡された生徒の一部は、水野の懸念どおり最初こそ自由に行動してしまう。が、教室に残ってしっかり勉強している健太・麻里・藤井を見て競争心に火がついた。「競争心に火がつかないやつは、勝てないんだ」という桜木の言葉から、あえて生徒全員の意識を焚き付けるために、藤井や麻里を東大専科へ引きこんだことが察せられる。
勉強に限らず、何か新しいことを始めて継続させようと思えば、時には仲間の存在が必要になってくる。「負けたくない」と思える対象がいなければ、競争心に火がつくこともなく、火に薪をくべ続ける術もないのだ。
今回注目したいのは、合宿のために特別に派遣された敏腕国語教師・太宰府治。安田顕が演じており、実に濃くクセのあるキャラクターだ。「文章は建築学でできている!」と豪語するや否や、文章構造について説明しだす太宰府。最初はちんぷんかんぷんだった生徒たちも、互いに疑問を投げ合いながら理解を進めていく。
数学も社会も国語も英語も、文章の言い換え=同等関係が理解できていれば格段に解きやすくなる。すべての教科攻略に通じるのは読解力なのだ。東大合格の鍵は読解力にあるーー少しずつだけれど前に進んでいる感覚を得られた生徒たちは、さらに勉強に対する意欲を増幅させていく。ただひとり、麻里を除いては。
実力は十分なのに麻里が東大受験を拒んでいる理由は、父親にあった。「女に学歴は必要ない」「こんな学校辞めさせて就職させ、良い奴と結婚させる。それが女の幸せだ」と真顔で言う父親だ。合宿に参加する麻里を無理やり自宅に連れ戻し、退学させると言い出した。
自分自身に学歴がないことのコンプレックス、娘を自分よりも優位に立たせたくないという歪んだ考えの持ち主。東大専科の生徒たちの計らいで、なんとか父親の意識を変えさせ、麻里も専科の一員になることができたがーー結果、麻里の両親は離婚することとなった。なぜ母親はそばにいながら麻里を助けてやれなかったのだろう? という疑問が残る。
子どもの将来を、大人が勝手に決めていいわけがない。桜木のように本質を理解した大人が増えてくれれば……と願うばかりだ。
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