<妻、小学生になる。>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
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圭介(堤真一)はスマホのメッセージに反応がない万理華(毎田暖乃)のことが気になり、仕事が手につかない。昼休み、圭介の様子を心配した守屋(森田望智)が声をかけるが、心ここにあらずだ。お弁当も持っていない圭介に、守屋は自分の玉子焼きを分けてあげる。
ホームページ制作会社に就職した麻衣(蒔田彩珠)は、先輩社員について初めて取引先の元へ。小さな工務店を営む社長の息子・蓮司(杉野遥亮)にパソコン操作を説明することになるも、緊張のあまりうまくできない。しかし、一生懸命な麻衣に蓮司は好感を持つ。
圭介はようやく万理華と連絡がついて安心したものの、彼女にも家庭の事情がある様子。万理華の両親のことを思い、圭介と麻衣は複雑な心境に…。
一方、万理華は友利(神木隆之介)のことが気になっていた。友利のアパートを訪ねると、10年前と変わらない怠惰な生活ぶり。万理華は“姉”として友利の尻を叩く。
そんな中、圭介は家族3人での日帰り旅行を提案。貴恵(石田ゆり子)と麻衣との思い出の水族館へ行くことになり…。
第3話のレビュー
休日に万里華が黙って外出していたことを咎める母の千嘉。確かに、小学生の娘が行先も告げずにいなくなったら心配するのは当然だ。でも、少し様子がおかしい。あまりコミュニケーションがとられている様子もないし、万里華が怯えているようにも見える。
今回は、万里華と千嘉の関係が少しずつ見えてきた。暗くなってから家に帰っても大抵、千嘉の姿はない。仕事なんだろうが、食事のときも、別々のテーブルで食べている。食事は買ってきたお弁当。貴恵のころの記憶がある万里華はおいしい料理が作れるわけで……一体、どんな気持ちで食べているのか。
圭介、麻衣とは今は血の繋がりはない。でも、新島家にいるときのほうが幸せそうだ。とは言え、千嘉も万里華に愛情がないようにも見えなくて……複雑である。
圭介はというと、相変わらず貴恵中心の思考回路だ。LINEの返事がなければあたふたし、既読にもならないと、何があったのではないかとうろたえる。もともと貴恵のことになると心配性な部分はあったのだろうが、一度失っているという事実が余計に圭介を過敏にさせているのかもしれない。
そんな中、圭介は家族3人で日帰り旅行を思いつく。行先は、昔行った水族館。当時は圭介と貴恵たちがはぐれてしまい、シャチショーが観られなかった。圭介はそのときのことをばん回しようかとするように一生懸命だ。しかし、今度は万理華が迷子になってしまい……。
常に3人の中にまとわりつくのは、楽しい今の時間がある日突然消えてしまうのではないかという不安感。みんな元気で笑っている。それでも、もしものことを考えてしまうのは、その一度の喪失がどれだけ大きなものだったかを物語っていて悲しい。
万里華の登場で、圭介と麻衣はようやく前に進みだした。麻衣は就職し、初仕事でも好感触を得て充実しているようだ。でも、万が一万里華がいなくなってもまた立ち止まらないでいられるだろうか。ある日、突然貴恵の記憶を思い出したのだから、また失う可能性だってある。
貴恵の誕生日に、圭介と麻衣は万里華を呼んで誕生日祝いをする。本当に仲が良い家族だ。いまの状況がイレギュラーだから、ではなく、きっと貴恵が生きていたらこうやって毎年祝っていたであろうことは想像がつく。それが、今の万里華にとっては泣いてしまうほど嬉しい。
しかし、万里華を送った帰りに、千嘉にその姿を見られてしまう。
圭介と麻衣が乗るタクシーの前に立ちはだかり、強引に止める千嘉(やり方が大胆すぎる)。初めての対面は一体どうなるのか……。
※この記事は「妻、小学生になる。」の各話を1つにまとめたものです。
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