<妻、小学生になる。>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
>>>「妻、小学生になる。」の画像をすべて見る
圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)は、友利(神木隆之介)から一緒に実家に帰ってほしいと頼まれる。家族の入院で一人になってしまった母親の面倒を見るためだ。圭介はそのことを万理華(毎田暖乃)にも伝え、万理華を圭介の親戚の子ということにして4人で実家に向かう。
出迎えてくれたのは、貴恵(石田ゆり子)と友利の従姉妹たち。仲良しだった貴恵の思い出話をする萌子に、万理華は複雑な心境だ。そこに母・礼子がデイサービスから戻ってきて、万理華は久しぶりに母に会う。
一方、麻衣のもとに蓮司(杉野遥亮)から連絡があり…。
第7話のレビュー
貴恵はどうして家族の元へ戻ってきたのだろう。
友利(神木隆之介)に頼まれて、一緒に実家に帰ることになった圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)。というのも、父親が入院してしまったので、ひとりになってしまう母親の面倒を見るためだ。圭介は万理華(毎田暖乃)にも事情を話し、実家へと誘う。
貴恵(石田ゆり子)にも心配ばかりされていた友利。実家でも親戚たちから説教の嵐。確かに、今の友利は定職のもつかず、「昼からビールを飲んで暇を潰している」ような生活なので、心配されるのも無理はない。
圭介も麻衣も、貴恵がいなくなって抜け殻のようになっていた。それは友利も一緒だった。更に、万理華が貴恵の生まれ変わりだということを信じ切れていない。そのせいで圭介たちのように前向きにはなれないのだ。
生きていてほしい、どうして死んでしまったのか。頭ではわかっているけど、納得ができないまま、友利も時を過ごしてきてしまったのだ。
どれだけ、貴恵の存在が大きかったのかがよくわかる。実家でもそうだ。貴恵はさまざまな場所で要の存在だったのだろう。それが重荷に感じる人もいるかもしれない。しかし、貴恵はずっとそうやって生きてきたから、当たり前だった。むしろ、自分が死ぬことで、その要がなくなり、たくさんの人の人生を変えてしまった……なんていう後悔を知らず知らずのうちに抱いていたとしても不思議ではない。
実家を訪れ、これまでの押し殺していた気持ちを爆発させた友利。そして、万理華とも正面からぶつかり合い、万理華=貴恵であることを受け入れる。そこでようやく、友利も前に進み始める。
また、実家を訪れたことは、万理華にとっても大きな出来事だった。それは、実の母親との再会だ。貴恵の葬式に来なかったという母親。最寄り駅までは来たものの、出席せずに帰ってしまった。貴恵の母もまた、その死を受け入れられてなかった。
ただ、母親に対して、詳しい説明はいらなかった。母と娘の繋がり、というものがあるのだろうか。ただ、目を合わせ、言葉を交わすだけで、通じ合っているようにも見える様子には胸を打たれるものがあった。
こじれてしまっていた家族の心を、ひとつひとつ、丁寧にほどいていっているようにも見えた万理華。それぞれが新たな幸せを感じていたが……別れは突然やってくる。
新しい年へのカウントダウン。新年を迎えたその瞬間、万理華は万理華に戻った。
圭介に向かって怯えた表情で「おじさん、誰?」という。そこに貴恵はいない。
なぜ、突然、貴恵は“消えて”しまったのか。
圭介たちの新たな苦悩がはじまるのだろうか。
※この記事は「妻、小学生になる。」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)TBS