続・朝ドライフ

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2022年10月28日

<舞いあがれ!・子供時代編>第1週目~3週目の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<舞いあがれ!・子供時代編>第1週目~3週目の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第4回のレビュー

【朝ドラ辞典  地元(じもと)
朝ドラの舞台は全国47都道府県から選ばれる。すでに全国は制覇していて、「舞いあがれ!」の舞台となった大阪を舞台とした朝ドラは多数。長崎は「てるてる家族」以来の2回め。五島列島は初。舞台になる地域は主人公の地元であることがほとんど。そこで育まれて旅立つか、地元に残るかのたいてい2択。いずれにしても、主人公の人格形成に大きな影響をもつ重要な場所となる。「舞いあがれ!」の場合は五島列島は母の地元で、主人公の舞は東大阪生まれ。母の地元に主人公が行って影響を受ける作品はほかに「あまちゃん」がある。
関連語:方言、名産

めぐみ(永作博美)の同級生の浦信吾(鈴木浩介)、その子・一太(野原壱太)、妹の凛(絢香)、船を作っている木戸豪(哀川翔)、近所の山中さくら(長濱ねる)、医者の谷久也(前川清)と続々、出てくる五島列島の住民たち。みんな良さそうな人ばかり。「およ」とか「ばえ」とか「みしょかねえ」とか方言を発します。ゆったりした話のなかでいいアクセントになっています。

祥子(高畑淳子)はひとり暮らし。夫はすでに他界しているのは、第3回、めぐみが実家に戻ってまずお仏壇に手をあわせたことでわかりました。第4回では夫の形見のラジオを聞きながら船に乗っていると木戸が語ります。自然に、祥子の過ごしてきた時間がわかります。
単に、夫が亡くなって船に乗っていたという説明ではなく、”ラジオ”という小道具ひとつ出てくるだけで、祥子特有の生活になります。脚本家を目指す人は参考にして!

ジャムを大きな鍋で作っているのも良かったですね。ラジオに甘いものを煮てるのは「カムカムエヴリバディ」、船は「おかえりモネ」のリスペクトでしょうか。

さっそく熱が出た舞。医者の見立てはストレス。何が舞の心にストレスを与えているのでしょうか。

「ゆっくりやればよか」と医者は去っていきます。

生の蛸、ひょうたん、見たことない大きな木(アコウ)、教会の聖歌、学校、少ない生徒……と次々新しいことを目(耳)にする舞(浅田芭路)

好奇心を持つ舞を、めぐみは心配して行動を制限しようとしてしまいます。
祥子はそれが気にかかる様子で、舞はどうしたいか意思を聞くように助言します。

めぐみもたぶん、もともとは人の気持ちを大事にする人だったと思うけれど、地元に来る決断をしてまで娘の身体を心配しているものだからついつい過保護になってしまうのでしょう。

祥子がいることでもうひとつの視点で舞を見ることができる。それが舞を変えていくのかなと想像します。ひとりで頑張り過ぎない、めぐみにとっても五島は環境を変えてストレスを解放できる場所なのではないでしょうか。

学校初登校のときの舞はすでにブルーの服を来て変化がはじまっているような気がします。
髪留めはピンクのまま。


※この記事は「舞いあがれ!」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)NHK

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