<舞いあがれ!・結婚編>18週目~21週目の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第91回のレビュー
五島の物産展が行われることになって五島の人たちが東大阪にやってきて、あっという間に2週間が経過します。おつかれさま会がノーサイド(物産展のディスプレイが飾られた。大きなバラモン凧も)で行われます。歓迎会はうめづでした。うめづ、ノーサイド、デラシネ、公園……この庶民的な4軒を使い回しまくっております。
みんなが見守る前で、一太(若林元太)が百花(尾本祐菜)に告白します。後ろで舞(福原遥)たちがじっと息を潜めて見守っていて、こんな状況で告白する一太は勇気あるなあ。あ、でも、子供の頃って、みんなの前で告白して、成功したら、ひやかすみたいなシチュエーションはよくありますよね。
一太は五島で生きると決めたときから、外の人には恋をしないことにしたと言います。これって舞が東大阪に帰ってしまったトラウマではないでしょうか。舞、罪な子。
一太と百花、この関係性だったら、百花は東大阪に恋人がいてーーみたいな、一太の一人相撲になりかねないところですが、百花は五島の椿の木に掛けて「ゆっくり」一太を知っていきたいと返事をします。すぐに「つきあいましょう!」じゃないところがいいですね。すぐに「ごめんなさい」じゃないところも。
百花としても、五島が好きになって、五島で暮らす可能性を視野に入れていかないといけないわけで、簡単に、今の生活を捨てて五島に行くかは簡単には決められないですものね。観光と生活には大きな違いがありますから。
そう思うと、舞と柏木(目黒蓮)の恋は若さゆえの早急さがありました。ぱっと燃えて、ゆるゆると消えていく、線香花火のような恋。後先考えずにつきあってしまったから、恋が終わったら、同期の友人として会うことができなくなってしまった。そんなだから、舞は次の恋をすることにも消極的になっています。
ほんとうの気持ちに向き合ったほうがいいと久留美(山下美月)に助言される舞ですが……。
朝ドラで、こんなふうに微妙な恋愛もよう(恋が終わったあと引きずってる感じとか友達でいられたらよかったのにという後悔)を描くのは珍しい気がします。
一方、貴司(赤楚衛二)もほんとうの気持ちに向き合えと、編集者・リュー北條(川島潤哉)に言われます。北條は「絶望」とか「怒り」とかを出してほしいと言いますが、「燃えたぎるような怒りはないです」と答える貴司。それを受けて史子(八木莉可子)は、淡いところがすばらしいんです。世の中の醜いものにあえて背を向け小さな美しいものに希望を見出しておられるんです」と反論します。「淡さ」が良さっていいですよね。
「梅津先生の一番のファンです」と史子が言ったときの舞の表情。ちょっとショックそうでした。
そんなこんなで、いろいろあった第91回ですが、次週予告が、SNSで「柏木公園」と呼ばれているいつもの公園での舞と貴司の場面が気になります。ついにほんとうに気持ちに向き合うのかーー
【朝ドラ辞典 告白(こくはく)】最大の見せ場
※この記事は「舞いあがれ!」の各話を1つにまとめたものです。
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