<合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
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弁護士資格を剥奪される原因となった傷害事件について、何とかして当時の記憶を呼び覚ましたい涼子(天海祐希)は、自らの拳が血に染まるまで殴り続けた相手、椎名保に謝罪するべく、下町の小さなレンズ工場を訪れる。しかし、何度訪ねても椎名は会ってくれず、今回もまた、息子の孝(本田響矢)に追い返されてしまう——。
事務所に戻ると、10歳の息子の親権を取り戻したいという澤本香奈江(入山法子)が、涼子の帰りを待っていた。息子の直人は、5年前に離婚した元夫で整形外科医の安生健吾(高橋光臣)と暮らしており、保育士の香奈江には裁判費用を工面することが難しかったため、今まで泣き寝入りしてきたという。
香奈江の話では、安生には離婚前から女性の影があったといい、涼子はその真相を突き止めるため、患者のふりをした久実(白石聖)を安生のクリニックへ送り込む。ところが、安生の診察は患者を怒鳴りつけるなど、よもやモラハラともいえる言動のオンパレード。久実のうそも早々に見破られるが、その高圧的な態度に怒りが爆発した久実は…。
その頃、貴山(松下洸平)の周囲には不穏な空気が漂い始めていた。「氷川が戻ってきたらしい。のぶりんのこと探してた」浩次(中川大輔)のその言葉に、貴山は…。
第9話のレビュー
過去に自分が何度も執拗に殴った相手へ謝罪をするため、涼子(天海祐希)は「椎名レンズ」へ向かっていた。いまだになぜ自分が突然、椎名保(野間口徹)を殴ったのかはわからない。
一つ言えることは自分の意志はそこにはなく、スイッチが入ったかのようにただただ殴っている自分の記憶だけだった。
涼子が上水流エージェンシーに戻ると、依頼人の澤本香奈江(入山法子)が、離婚した元夫で整形外科医の安生健吾(高橋光臣)から子どもの親権を取り戻したいと相談に来ていた。
その話を聞き、感情移入した久実(白石聖)は勝手に仕事を引き受けてしまう。
世間知らずの久実…なにやら嫌な予感。
一方、貴山(松下洸平)にも怪しい男、氷川(阿部亮平)が近づいてきていた。
「風の噂で聞いた。今、探偵やっているんだって?しかもあのおねえさんのところで。何か目的があるのか?」
”おねえさん”とは涼子のことか?
そうだとしたら、氷川という男はなぜ涼子のことを知っているんだ?
さらに氷川は
「貴山、過去は消せないよ。お前のやった過去は一生消せないから」
と続けた。
これはいったいどういう意味だ?
やはり貴山は過去に涼子と関係しているのだろうか――。
香奈江の相談案件は久実の空回り行動が邪魔をし、かなり遠回りをしたが涼子と貴山が思い切ってラブホテルに潜入したお陰で無事に解決。
今回は派手な変装シーンはなかったが、二人のやり取りが最高に面白かったので違う意味で楽しめた。
ラストシーン。
涼子の携帯に何者かからメッセージが届く。
添付された動画を躊躇しながら開くと
顔は映っていないが、白衣を着た怪しい男と自分の姿が!
「これからいう数字を聞いたあなたは、自分でも感情が抑えきれないほどの怒りが湧きあがってきます。その数字は3776」
涼子が何者かに催眠術をかけられている。
ええ?
これは第2話で貴山が犯人に使った手口とまったく同じではないか!
ということは、涼子に催眠術をかけている人物は貴山なのか?
録画を見なすと、明らかに松下の声とイントネーション。
となると、氷川が発した「あのおねえさん」というくだりも妙に納得だ。
次週からいよいよ最終章へ。
涼子と貴山のコンビに大きな亀裂が入ってしまいそうな嫌な予感しかしない。
※この記事は「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」の各話を1つにまとめたものです。
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