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2023年05月03日

<合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー


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6年前、アメリカで暮らす貴山(松下洸平)のもとに届いた母と妹の死の知らせ。2人は就寝中、家に火をつけられ殺害された。警察によると、犯人は当時外務省の官僚だった父・勇作(小林隆)の可能性があるという。しかし、自らも火事に巻き込まれた勇作は、事件以来、放火殺人の容疑をかけられたまま植物状態に。貴山は、いつ意識が戻るか分からない父の看病を続けながら、ある強い思いを胸に秘めていた。涼子(天海祐希)もまた、そんな貴山の過去を秘密裏に知り…。
ある日、線路に転落して亡くなった夫の死の真相を調べてほしいという女性が上水流エージェンシーにやって来る。その女性によると、建設会社に勤務していた夫は、死の直前、「いつか俺は社長に殺されるかもしれない」とおびえていたという。しかし、警察はこの証言を取り合わず、なぜか捜査も打ち切りに。
夫が勤めていた八雲建設の社長・八雲治(浅野和之)は、アジアの途上国へ多額の寄付をするなど、慈善家として知られる人物。一方、美食家としても有名で、慈善家とは思えないぜいたくざんまいな日々に、涼子や貴山は嫌悪感を抱く。やがて、八雲が料亭で、現職の国会議員で外務副大臣の増本幸次郎(石黒賢)と会食することを突き止めた涼子たちは、何やらきなくさい空気を感じてー。

第6話のレビュー

前回のラストシーンで貴山(松下洸平)は意識不明の父、勇作(小林隆)の胸ぐらを掴みながら、
「どうして母さんを殺した? おい、起きろ!絶対に許さない。僕が殺してやる」
と豹変した。

6年前――。
18歳で渡米し、大学院ですばらしい成績を残した貴山。
さぁこれから就職しようとしていた矢先、日本にいる母と妹が亡くなったと知らせを受ける。
就寝中、自宅に火を点けられ、母と妹は死亡。
当時、外務省の官僚だった父も火事に巻き込まれ植物状態に。
そして、その父が母と妹を殺した可能性が高いという。
自分がアメリカで学生生活を送っていた間に、いったい家族に何が起こったのか。
そこで第5話のラストシーン、「僕が殺してやる」というセリフに繋がったわけだ。

一人残された貴山の気持ちを考えると涙が出る。
今は涼子(天海祐希)という、頼りになるボスの側で働いているだけで救われているかもしれない。
側にいてくれるだけで…大袈裟に言えば、存在してくれているだけでこちらが救われるという人物は多くはないが存在する。
まさに貴山にとって涼子はそんな位置づけなのかもしれない。
何不自由ない生活を送ってきた久実(白石聖)にとっても同じく。
涼子は、まさに彼らにとって太陽のような存在なのだろう。

第6話はストーリーが大きく動いた。
ある日、上水流エージェンシーに線路に転落した夫の死の真相を調べてほしいという女性がやってきた。
調べていくうちに依頼人の夫は、八雲建設の社長、八雲治(浅野和之)と、現職の国会議員で外務副大臣の増本幸次郎(石黒賢)の不正を暴こうとして殺されたことがわかる。
貴山の父もまたこの2人の不正に気付き、告発しようとしていた矢先に事件に巻き込まれたのだった。

父が母と妹を殺したわけではなかったとわかると貴山は
「父さん、ごめんなさい。なにも知らなくて……。」
と意識不明の父に涙を流しながら謝った。
この時の松下の演技が秀逸。
まるで小さな子どもが父に甘えるような姿だった。

母と妹の死の真相が解明され、一件落着と言いたいところだが、まだまだ謎が多すぎる貴山。
金庫破りができたり、裏社会の浩次(中川大輔)と繋がっていたり、なんでもこなせるIQ140の貴山の6年間が気になる。
そんな貴山が次は涼子の過去を救うのだろうか。

クスっと笑えたかと思えば、ミステリアスな雰囲気もあり、視聴者を飽きさせない。
はたして最終回まで「合理的にあり得ない」話はあといくつあるのだろうか。

※この記事は「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」の各話を1つにまとめたものです。

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