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2023年08月11日

<最高の教師 1年後、私は生徒に■された>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<最高の教師 1年後、私は生徒に■された>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー


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文化祭の打ち上げの際、東風谷(當真あみ)から不意な想いを吐露された鵜久森(芦田愛菜)。その言葉を受け、何かを返そうとした——— その瞬間、東風谷は漏れ出てしまったその想いに戸惑い、飛び出してしまう……。東風谷を見失う鵜久森。その雑踏の中、鵜久森は自身に起きた『二周目』の人生を思い返していく。

一方の九条(松岡茉優)は、鵜久森と共にいつものようにお昼ご飯を一緒にしていた際に……打ち明ける。

「鵜久森さんも……同じですよね?」と。自分自身が『二周目』であること、そして鵜久森もそうであること。互いに起きた不可思議な現象を確かめ合う二人。そして二人はもう一つ共通して感じる『感覚』を語る。それは、「3回目は絶対にない」、そう確信的に感じていること。だからこそ、私達は未来を変えるために今を必死に生きているのだと。

そんな中、独りで想い悩む東風谷の元を訪ねる九条。急な休学を申し出た東風谷に対し、それはなぜかと尋ねる。そして、想い悩む生徒に向けていつものように『覚悟』をもって「私にできることは、何でもします」と真っすぐに告げる——— 。

……鵜久森は自身に問う。「自分はなぜこの二周目の人生」が与えられたのかと。そして……一つの答えを出す。その時、彼女の中で「叶えたい」と願っていた自分の「希望」の全てが叶えられたことに気づく。そして、鵜久森がそう気づいた時、彼女の中にはもう一つ、変えようのないある『感覚』が襲う——— 。

人は生きる。生きれば悩む。悩み、落ち込み、俯く時もある。だが、一人の生徒は全力で伝える。この世界に対して最も強く思う、一つの『願い』を。今を生きる全ての人に、一度でいいので見ていただきたい。私達の想いは、ここにある——— 。

第6話のレビュー


鵜久森(芦田愛菜)も九条(松岡茉優)と同じく、2周目の人生を生きていることがわかった矢先、彼女が亡くなってしまった。1周目と同じ日付、何者かに呼び出されて立入禁止区域に足を踏み入れた鵜久森は、とある人物と揉み合った末に落下してしまう

その場所は、九条が1周目の人生で、3年D組の生徒から突き落とされた“吹き抜けの廊下”と同じ場所だった。九条と鵜久森が同じ場所で亡くなったことに、意味はあるのか。

大きな疑問として残るのは、鵜久森が訪れたときは立入禁止に指定されていたにもかかわらず、九条が亡くなった卒業式の時期は開放されている様子だったこと。単に、2023年10月にたまたま工事がおこなわれていただけのことだろうか。

なぜ、わざわざ鵜久森を立入禁止区域に呼び出したのか。そもそも、呼び出した人物は誰か?

順当に考えると、もっとも怪しいのは相楽(加藤清史郎)。6話の冒頭、「もうこのあたりで普通になろう」と持ち出し、相楽は鵜久森に謝罪した。しかし、鵜久森は「心のない謝罪は受け取れない」と拒否。またもやイライラさせられることとなった相楽は、浜岡修吾(青木柚)に依頼し、鵜久森になんらかの制裁を加えた……?

確かにこう考えるのが自然なのだが、少々予想しやす過ぎる展開でもある。呼び出された場所に到着し、待っていた相手を見た瞬間に鵜久森は「あなたがこんなこと」と言った。初対面ではなく、面識がある人間だと思っていいだろう。

3年D組のクラスメイトはもちろん、鵜久森は4話「拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ」で浜岡と知り合っている。対面したのが、相楽、もしくは浜岡本人であっても不自然ではない。

もう一点気になるのは、鵜久森と謎の人物が、何かを奪い合っている様子があること。鵜久森自身、もしくは九条にとって不都合のある“何か”を相手が持っていて、それを奪い返すために鵜久森は向かっていった。揉み合った末に誤って落ちてしまったのだとも考えられる。

鵜久森の死に関わった人間は、九条を突き落とした人物と考えて間違いないだろう。

イライラをこじらせた相楽がつい手を出してしまったのか。相楽の依頼を受けた浜岡(もしくはその仲間)がこっそり学校内に侵入した末の犯行か。この場合、文化祭の一件があるため「部外者はそうそう校内に侵入できないのでは?」といった考察は無意味だろう。

もしくは、九条が2周目の人生を生きている唯一の物的証拠(映像)を持っている星崎透(奥平大兼)か?

一時は真犯人説も出たほど存在感を増した彼だが、6話では不自然なほど出演シーンがなかった。星崎自身も4話において浜岡と知り合っているため、物語には描かれていない部分で交流を深めていてもおかしくはない。

相楽と浜岡、そして星崎。不穏なトライアングルができそうな陰で、別の真犯人候補が躍り出てくる可能性は、どれくらい残されているだろう。

鵜久森の死の未来を、変えることはできなかった。戦友を失ってしまった九条は、今後どのように動くのか。自分の死の未来を、変えることはできるのか。

※この記事は「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」の各話を1つにまとめたものです。

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