<クロサギ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
▶︎「クロサギ」画像をすべて見る今回の黒崎(平野紫耀)の敵は、「心」を利用した詐欺。
探偵の川中幹夫(新納慎也)に「好きな人と出会わせる」と言われ契約を結んだ被害者・江本美知留(八木莉可子)から話を聞いた黒崎は、法の目をかいくぐり金銭を奪うシロサギを喰うと決める。
氷柱(黒島結菜)は自分の住むアパートの大家が、父(船越英一郎)の詐欺被害で知り合った黒崎だと知り、名前も偽名だったことに衝撃を受ける。偶然にも隣同士の部屋に住んでしまっている黒崎と氷柱だが、そんな中アパートの住人がとある契約トラブルに巻き込まれる。
そして、黒崎の存在を知った東京中央署の神志名(井之脇海)は、黒崎の周囲を調べ始めるが、それが思わぬ事態に…。
氷柱は黒崎が詐欺師として生きることになった理由が何かあるはずだと、過去の詐欺事件を調べる。黒崎もまた、氷柱の言葉から過去の出来事を思い出していた。自分の家族のこと、そして仇の正体を知り、自分が“クロサギ”という道を選ぶ決意をした時のことを――。
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第2話のレビュー
今回、黒崎(平野紫耀)のターゲットとなるのは探偵の川中(新納慎也)。好きな人に出会わせるという「出会わせ屋」をやっており、芸能人に会わせることも可能だという。
推しに会いたい江本美知留(八木莉可子)は、まんまとその手口に引っ掛かり、200万円を奪われてしまう。黒崎はその金を取り返してあげるというが……。
第2話では黒崎を含め、周りの人物のキャラクター、関係性が深められていった。
まずは氷柱(黒島結菜)が住んでいるアパートの大家は黒崎で、部屋も隣だということ。
否応にでも2人は顔を合わせることになる。
そして桂木(三浦友和)。
前回、シロサギの白石(山本耕史)が桂木に向かって「起業セミナー詐欺の設計図を描いたのはあなたですよね?」と尋ねていた。そしてこのことを黒崎は知っているのかと。
その答えはあっさりと出た。黒崎は知っている。
桂木の目元には小さな傷跡があるが、これは黒崎が家族の恨みを晴らすために、ナイフで傷つけたものだった。
黒崎が家族を失ったのは高校生のとき。そのあと、一体どのような現実を知ったのか。黒崎は桂木に「この世界で生きたい。詐欺師になりたい」と詐欺を教えてほしいと乞い、土下座をするシーンの回想も。詐欺師を騙す詐欺師になるために頭を下げる。
家族を奪った御木本(坂東彌十郎)への復讐はもちろんのこと、黒崎の最終目的はやはり桂木なのかもしれない。
が、桂木の真意も読めない。自分の身が危うくなるかもしれないような男を育てているのだ。
ただ、利用するだけのつもりなのか、それともほかに理由があるのか。
一方で、黒崎と氷柱が暮らすアパートの住人が、ある詐欺に遭ってしまう。
黒崎はそのお金を取り返してあげようか、と言うが、氷柱が噛みつく。自分の父親のように詐欺の片棒を担がせる気なのかと迫る。
氷柱には黒崎のことが全く理解できない。とにかく自分の正義を振りかざし、黒崎を責める。
黒崎からしてみれば、氷柱は現実を何も知らない子どものようなものだろう。
氷柱と同い年であるにも関わらず、黒崎は氷柱のような振る舞いができない。知らなくてもいい世の中の真実を知ってしまっているから。
正論をぶつける氷柱を見ているのは少ししんどいけれど、彼女の存在がなければ、詐欺という本来なら「悪いこと」が正当化されてしまう。そういう意味で、彼女は物語の中での倫理なのかもしれない。
順調にシロサギを食っている黒崎だが、警察も動き出し、黒崎に迫る。
第2話ラストでは、刑事の神志名(井之脇海)が黒崎の目の前に現れ、いきなり殴る場面も。どんな理由があったとしても突然殴るようなことはあってはならないと思うが、神志名は何か特別な感情があるのか。
次回、白石が存在感を増してくる。
ほとんど、素を見せない黒崎の表情はどのように動くのだろうか。
※この記事は「クロサギ」の各話を1つにまとめたものです。
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