<クロサギ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
最終回ストーリー&レビュー
最終回のストーリー
▶︎「クロサギ」の画像をすべて見る氷柱(黒島結菜)が誘拐され、助けに向かった黒崎(平野紫耀)だったが2人は絶体絶命のピンチに陥ってしまう。そこに現れたのは、思いもよらない人物だった。
一方、宝条(佐々木蔵之介)は蒲生(秋山菜津子)の新党設立に向け資金集めを急ぎ進めるが、これまでの黒崎の動きが影響し、雲行きが怪しくなっていく。すると、黒崎のもとに決別宣言をした桂木(三浦友和)から連絡が。そこでさらに問題が起こる・・・。
そして、ついに訪れる宝条との直接対決の時。
宝条、蒲生、そして桂木…もちろん黒崎も。全員、これがラストチャンスとなる最終決戦!
黒崎が編み出した最後の策、そして語られる真実とは・・・!?
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最終回のレビュー
氷柱(黒島結菜)が拉致される。どうにか車から逃げ出した氷柱の前に現れたのは黒崎(平野紫耀)。登場の仕方がヒーローなんですが、もはや……。居場所がどうして分かったのかというと(ずっと走って追いかけたのかと思ったけど)実は氷柱にGPSをつけていたという。氷柱が自分の弱点になる、という自覚があったんだな……。
宝条(佐々木蔵之介)は目的を達成するために黒崎を殺すことに抵抗はないようだった。そんな中で黒崎の味方となったのは白石(山本耕史)。この人も登場の仕方がヒーローだけど、ちょっと胡散臭く見えるのが、白石らしい。
宝条を喰らうために黒崎は仕上げに入る。氷柱は白石に託して。海外ファンドを買収し、宝条にひまわり銀行が保有している国債を使わせようとする。が、宝条に黒崎が裏にいることを見破られ……。
ゾッとするような宝条の表情。黒崎を追い詰めていく様子は、潜り抜けてきた修羅場と、手を染めた悪事の多さを感じさせる。手の内がバレて、黒崎は積んだか……と思っていたが、黒崎のほうが一枚上手だった。
宝条が正式に取引をした海外ファンドも、実は黒崎が買収したもの。黒崎は宝条を喰らうことに成功する。
しかし、ここまでたどり着けたのは黒崎ひとりの力ではない。白石のほか、桂木(三浦友和)が黒崎を守っていた。早瀬(中村ゆり)に黒崎の命を守らせていたのだ。桂木は敵なのか否か、という点は物語の大きなポイントだったが、桂木には黒崎に対して父親に近い愛情があったのだろう。
ついに、宝条に勝利した、という瞬間。が、物語はこれで終わらない。路上でサンタの格好をした浦川(細田善彦)に刺されてしまう。この手際がプロの殺し屋のように鮮やかで、平然とやってこなし、こういうことをするのは初めてじゃないな?という印象を受けてしまった。
宝条は最後に鷹宮(時任勇気)に黒崎が握っている自分の悪事の証拠を奪うように託す(もちろん、鷹宮にはそうとは知らせずに)。しかし、同じように黒崎から託された氷柱が間に合う。そこに白石も合流。証拠は神志名(井之脇海)の手に渡った。
宝条に復讐を果たすことができたが、これは氷山の一角に過ぎないのだろうな、と思う。そして宝条の引き際が鮮やか。家族に優しい表情を見せていた宝条もまた、本当の姿なのだろう。離婚届を妻に残し、逮捕されることにも抵抗しない。カッコよすぎて、ヒール役なのに感嘆してしまった。
そして黒崎は、氷柱の前から姿を消す。1通の手紙を残して。
「いつか俺が足を洗って、俺の全部を受け止めてくれる人に出会ったら、新しい家族と生きていけるかもしれないって。俺は今でもそんなことはあり得ないと思っている。でも、もしもそんな未来があるとしたら、俺が一緒に生きたいと願うのは吉川氷柱だと思う」
これは強烈なラブレター……こんな手紙を残されたら氷柱は一生黒崎のことを好きだよね!? と思ってしまうが、物語のラストは6年後。検事となった氷柱と黒崎がすれ違い、時間差で互いを振り返る。
「黒崎の旅はつづく」という言葉と共に締めくくられたが、果たして黒崎の旅が終わるときは来るのか、氷柱との道が交わる日は来るのか。黒崎のこれからの幸せを願ってやまない。
※この記事は「クロサギ」の各話を1つにまとめたものです。
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