<クロサギ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
▶︎「クロサギ」画像をすべて見る上海から帰国した黒崎(平野紫耀)は、氷柱(黒島結菜)と愛猫のクロと久々に再会する。無事に帰ってきた黒崎の姿を見て安堵する氷柱だが、黒崎は御木本(坂東彌十郎)が最後に遺した「お前の仇は俺で終わりじゃない」という言葉がずっと心に引っ掛かっていた。
また、黒崎と同じく御木本の死に直面した神志名(井之脇海)も、黒崎に対して何も出来なかった後悔が募っていた。
黒崎はやり場の無い気持ちを抱えながら桂木(三浦友和)の元へ御木本から手に入れた金を渡しに行くが、そこでスーツ姿の見知らぬ男が「かつら」に入っていくのを目撃する。
そして黒崎は桂木から新たにシロサギの情報を買う。そのシロサギは、マンション投資詐欺を働く一方で大学生を違法なバイトに誘い詐欺の片棒を担がせている。そんなシロサギのターゲットにされたのは、氷柱の大学の同級生だった。氷柱は同級生を助けるために法律で詐欺師と闘おうと奮闘するが、その途中で“仕事中”の黒崎と遭遇してしまう。
クロサギの騙し返しに、氷柱が巻き込まれることに——?
そして、黒崎の真の宿敵探しの旅が始まる!
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第6話のレビュー
家族の仇であった御木本(坂東彌十郎)との対決を終えた黒崎(平野紫耀)。御木本が死ぬという結末を迎えたことで、黒崎はまたひとつ新たなものを背負ってしまったのかもしれない。黒崎の表情は冴えない。そんな黒崎が今回、桂木(三浦友和)から買ったのはマンション投資詐欺を行うシロサギ。ターゲットたちはそれだけではなく、大学生を違法なバイトに誘って詐欺の片棒を担がせていた。
そして、氷柱(黒島結菜)の大学の同級生にもシロサギの被害者がいた。
正義感が強い氷柱。それだけではなく、少しでも黒崎を今抱えている苦しみから解放できないか、と考えている。警察や、自分が志している検察官が詐欺師たちを裁くことができれば、黒崎のような人たちを救えるのではないか。そのためにも、氷柱はひとりで奮闘する。
そんな中、氷柱は弁護士・熊谷(さとうほなみ)が立ち上げた「被害者の会」を知る。
「司法制度に失望してほしくない」と力強く訴える熊谷に氷柱は共感するが、実は熊谷も詐欺グループの仲間で……。
黒崎は、氷柱が自分の案件に関わっていることに気がつき、氷柱を巻き込み、シロサギを食らう。
シロサギを食らうためとも知らず、「食事にでも行かない?」と言われて少しばかりウキウキしている氷柱がかわいい。
だから、利用されていたと知ったときは怒りはするけれど、黒崎の行動を強く止めようとはしない。
やはり心のどこかで“クロサギ”を容認しているのだろう。
今回の黒崎は本来の自分に近い、ナチュラルに近い姿で相手を罠に嵌めていくが、その姿がなんともカッコイイ。御木本の件を経て、少しキャラクターに深みが増したような。
そう、上海でマフィアたちを相手に詐欺を展開していたというのに、今回は少し物足りない。
新たな始まりの序章にしか過ぎない。真の敵と相対するための、だ。
前回から登場したひまわり銀行の執行役員・宝条(佐々木蔵之介)。
黒崎はひょんなことから、ひまわり銀行の一部の社員が6年前に導入詐欺を仕掛けていたという情報を手に入れる。黒崎の父親もそのせいで破産に追い込まれていた。そして、父親がお金を借りた際の書類には、担当者として宝条の名前があった。
桂木とも関わりがある宝条。御木本が「お前の仇は俺で終わりじゃない」と言っていたが、やはり真の仇は宝条なのか。
黒崎の苦しみが募っていて、見ていて心が痛い。
時折見せる、悲し気な表情が黒崎の過去を強く思い出させる。と同時に平野紫耀のかっこよさも際立ち、観ている方としては感情をかき乱されてしまう。一体、どうやって感情を処理すればよいのか、悩ましい。
※この記事は「クロサギ」の各話を1つにまとめたものです。
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