<クロサギ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
▶︎「クロサギ」の画像をすべて見る警察に逮捕された黒崎(平野紫耀)は、刑事たちからの取り調べで確固たる証拠を突きつけられてしまう。それは、明らかにひまわり銀行内部の者でないと用意できないものだった。
その後、桂木(三浦友和)のところへと向かった黒崎は、今回の一件で桂木の元にいる限り宝条(佐々木蔵之介)を喰うことはできないと身をもって知ることになる。黒崎は、桂木に決別を告げ、それを桂木も受け止める。
「喰い合いだな」
そして黒崎は、氷柱(黒島結菜)に旅立つことを告げ、愛猫のクロを預けて行方をくらましてしまう。
黒崎が行方不明になってから2週間が過ぎ、宝条は民政党議員・蒲生紗千子(秋山菜津子)に会っていた。蒲生は、これが「最後のチャンス」と新党立ち上げを画策。その資金として宝条に100億円を準備するよう命じる。そして、とある野望を抱く宝条にとっても、その資金提供はラストチャンスとなる。だが、それは黒崎にとっても同じことで、すべてを捨てた黒崎は宝条を倒すため奮闘するのだが・・・。
>>>「クロサギ」9話の予告をYouTubeで見る
第9話のレビュー
逮捕されてしまった黒崎(平野紫耀)。これは宝条(佐々木蔵之介)が手をまわしたからだ。捏造された証拠も揃っている。
しかし、取り調べを見ていた神志名(井之脇海)が「黒崎がこんな証拠を残すはずがない」という。警察と詐欺師だけれど、ある種の信頼関係ができてしまっている。
神志名が心配しなくても黒崎は間もなく釈放された。これは桂木(三浦友和)が手を回したから。黒崎はそのまま桂木の元を訪れる。桂木と決別するためだ。
桂木は宝条と繋がっている。桂木の元で働いていては宝条を喰らうことができない。
家族を亡くしてから、黒崎の一番そばにいるのは桂木だった。寂しさはあるのだろうか、それとも今生の別れ、という気持ちもあるのだろうか。
一筋流した涙が美しい。
アパートに戻ってきた黒崎。部屋に灯りがついているのを見た氷雨(黒島結菜)が訪ねてくる。
自分と一緒にいるときに黒崎は逮捕されたのだ、気にならないはずがない。
あっけらかんとした様子の黒崎だが、氷雨は彼が荷造りしていることに気がつく。不安気な表情を浮かべる氷雨を黒崎は食事に誘う。
氷雨としては嬉しい誘いだったはず。でも、今は手放しに喜べない。
まだ復讐は終わっていない。黒崎は今の自分の状況を会話の中で端的に伝えた。氷雨は動揺しつつも、前のようにギャンギャン言うようなことはない。
「帰ってくるまで待ってるよ」
これからどこか遠くへ行こうとする黒崎にかけた言葉。
この言葉が、黒崎が暴走してしまいそうなときのブレーキとなればよいのだけれど。
宝条を喰らうために、黒崎は金も手間も惜しまない。自分がまいたエサに宝条が確実に食らいつくように外堀を埋めていく。
宝条は民政党議員の蒲生(秋山菜津子)と懇意にしていた。新党立ち上げのためにはお金が必要。蒲生は宝条に資金として100億円を準備するように言う。実は蒲生が新党立ち上げを急いだのも、黒崎が仕組んだことだった。
桂木の元で学んだことをフル活用しているのだろう。そして考え抜いた計画。動きに迷いがない。
いくら宝条でも100億を用意することは簡単ではない。そこで宝条は海外ファンドを頼ろうとするが、これも黒崎の狙いだった。
トントン拍子に進んでいるように見えるが、順調なほうが怖い。宝条には底知れぬ恐ろしさがある。そして桂木も、詐欺の仕事を守るために誰かが死ぬ……いや殺すこともいとわない。
黒崎が決別を告げてから桂木はずっと不機嫌だ。育てた甲斐がなかったからか、自分の思い通りに事が進まないからか、はたまた……。
そんな中、氷雨が黒崎の目の前で何者かに拉致されてしまう……。
次週、いよいよ最終回。黒崎は復讐を果たすのか。いや、笑顔は戻るのか。
桂木と決別し、宝条に目をつけられ、このまま宝条に勝たないと黒崎は無事ではすまないだろう。もうあとがない。
予告に一瞬映った意味深な黒崎と氷雨のツーショットも気になるところだ。
※この記事は「クロサギ」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)TBS