<クロサギ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
▶︎「クロサギ」画像をすべて見る黒崎(平野紫耀)は、白石(山本耕史)から得た情報をもとに、御木本(坂東彌十郎)の会社を調べていた。御木本と繋がる桂木(三浦友和)に黙っての行動だったが、桂木は知ってか知らずか急ぎの仕事を黒崎に押し付ける。
しかし、それがきっかけで御木本へ繋がる思わぬ道が開けることになり、黒崎は独断で御木本を喰うと決め、近付いていく――。
同じ頃、御木本が新たな詐欺を仕掛けているとの情報を掴んだ神志名(井之脇海)たちも、御木本逮捕に向けて動き出していた。
氷柱(黒島結菜)は黒崎の事情を知ってから、ますます黒崎のことが気になってしまう。だが黒崎は、これ以上干渉してこないよう突き放し続けていた。自分のために涙を流した氷柱に対して、感じた気持ちを思い出しながら……。
そして遂に、6年振りに御木本と再会した黒崎。果たして勝負の行方は…さらに宿敵を目の前にした黒崎は一体どうなってしまうのか…!?
緊迫の直接対決が、開幕!!
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第4話のレビュー
黒崎(平野紫耀)が御木本(坂東彌十郎)に迫る。白石(山本耕史)から御木本の情報を得た黒崎は、一人で動き始める。もちろん、御木本への復讐を果たすためだ。そんな中、黒崎は桂木(三浦友和)からヘッドハンティング詐欺のシロサギに関する仕事を受ける。仕事自体は簡単なものだったが、そのシロサギのボスが実は御木本で……。
御木本がM&A詐欺をしようとしている情報を白石から得た黒崎。桂木に隠れて御木本を食おうと本格的に動き始める。
御木本を食らうために、猛勉強をする黒崎。そんな黒崎の力となるのが白石だ。出番こそ少ないが、黒崎の企みが成功するための鍵となる動きをする。
切り札として用意してもらったものが入った封筒に「まほうのどうぐ」と書いて渡す白石。確かに、黒崎が「魔法の道具になる」と言ったのだろうけれど、おちゃめだ、白石。
正直、今回は白石とのシーンが唯一の和みポイントと言ってもいいかもしれない。
御木本との対決は終始ピリピリしている。
その中で黒崎の孤独の描写が深まっていく。
そこに関わっていく氷柱(黒島結菜)や氷柱の父・辰樹(船越英一郎)の存在が、より黒崎の孤独を際立たせている。
初回では陽気さも感じられた黒崎の明るい表情は、むしろ深い孤独の裏返しにも見えてきてしまう。
御木本との直接対決で、黒崎は一応の勝利を収める。
そして、御木本になぜ父親がターゲットになったのかを尋ねると、御木本は笑って言う。
「エサに食いついたカモだったからだろ。意味なんてない」
「平凡な父親ほど自分の子どもを特別な存在にしたがる」
その結果、黒崎の父親は一家心中をはかり、黒崎はひとりぼっちになった。心に大きな傷を抱えて。
黒崎は確かに、特別な存在「クロサギ」になったけれど、もちろん、黒崎の父はそんなことは願っていなかったはずだ。
傷を受けたほうは、与えた者の顔を忘れない。
しかし、与えたほうは、傷を受けた側の顔なんて覚えていない。その事実がまた、黒崎の影を濃くする。
黒崎との対峙ののちに、御木本は警察に連行される。
訴えがあり、御木本が詐欺を働いた証拠を掴めたのだ。
が、すぐに御木本は釈放される。桂木の差し金で訴えが取り下げられてしまう。しかし、この釈放は助けるためではない。桂木は、御木本を試したのだ。
上海へ飛んだ御木本。そんな御木本を追うように黒崎は桂木から指示を受ける。
上海で黒崎と御木本の対決に決着はつくのか。
しかし、次回はまだ5話だ。決着が着くのだとしたら、黒崎のその先に待ち構えているものとは?
黒崎の孤独な表情はあまりに美しすぎるけれど、無邪気に心から笑う彼の笑顔も、見てみたい。
※この記事は「クロサギ」の各話を1つにまとめたものです。
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