<舞いあがれ!・起業編>22週目~最終週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第120回のレビュー
投資を得るにはカリスマ性が必要。刈谷先輩(高杉真宙)は3人の投資家の前で堂々と理念を語りました。とくにがんばって盛らなくてもカリスマ性あったー。やたらと調子のいいことを言うタイプよりも、刈谷みたいに”実”のある人物は信用できます。
空飛ぶクルマの試作品も無事に宙に浮き、無事に投資を獲得することになりました。
長崎の久留美(山下美月)ももうすぐドクターヘリで飛べるそうで、東大阪に久しぶりに帰ってきて、悠人(横山裕)は将来のことを考えていると言います。交際も順調です。
悠人が久留美に将来の話をするのは、柏木公園です。こんねくとの前の、あの公園。言葉悪いですがかなりしょぼい公園なのに、重要なことがしょっちゅう行われる謎のパワースポット。
いい大人が公園に座って語り合うのもなかなか珍しいですよ。せめて見晴らしのいい公園であれば……。セットの課題です。でもいま、大河ドラマではCG背景になってきたので、朝ドラでもCG背景を取り入れる未来が来るかもしれません。
【朝ドラ辞典 柏木公園(かしわぎこうえん)】「舞いあがれ!」の東大阪編の舞台のひとつの公園。正式名称ではないが、舞と柏木が別れた場所であったことから自然発生的にネットでそう呼ばれるようになった。参照:ネットスラング
舞いあがれないのは貴司。3冊目の歌集を期待されていますが一向に書けず、1年間経過、2019年12月になってしまいました。
2019年12月の街並みに黄昏感。これは刻々と近づいている、あの疫病を物語っているのでしょうか。この頃、中国ではもうはじまっていましたよね確か。
それにしても貴司。そんなに書けないなんて心配です。そういえば、旅して子供に短歌を教える企画はどうなったのでしょうか。歩が生まれたからやめちゃった? それともとっくに終わってそれはそれで満足して次のことが思いつかない? 旅して子供たちに短歌を教えるという意義深い仕事なら、いつまでも続けていけそうだし、自分が書かなくても教えるならなんとかなると思うのですが……。
最近の朝ドラは、動けない時間があってもいいということを伝えた過ぎて、必ずそういう人物をひとり、入れてくる印象があります。
「舞いあがれ!」では佳晴(松尾諭)が怪我でラグビーを辞めてから定職につかず覇気のない日々を送っていましたが、ようやく再婚しノーサイドで働いていています(最初からノーサイドで働けばよかったと思うけれど)。それと入れ替わりに貴司が動けなくなっています。「ちむどんどん」では次女の歌子(上白石萌歌)が長いこと病弱で何もできないことをくよくよしていました。「カムカムエヴリバディ」では錠一郎(オダギリジョー)。「おかえりモネ」では引きこもっている宇田川さん(最後まで顔出しせず、声のみ)。
なかなか動けない人にとっては、それでも大丈夫と言ってもらえているようでホッとするのかもしれません。
【朝ドラ辞典 なかなか動けない人(なかなかうごけないひと)】令和の朝ドラに頻出する属性。心身のなんらかの状態によって長い時期、冬眠する動物や土のなかで芽が出るのを待つ植物のようにじっと家にこもっている人物。ヒロインや主人公はどんどん目標を叶えていく行動的な人物が多いため、そうでなくてもいいという配慮がされているようだ。「舞いあがれ!」の佳晴(松尾諭)、貴司(赤楚衛二)、「ちむどんどん」の歌子(上白石萌歌)、「カムカムエヴリバディ」の錠一郎(オダギリジョー)。「おかえりモネ」の宇田川など。関連語:引きこもり
※この記事は「舞いあがれ!」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
→目次へ戻る
「舞いあがれ!」をU-NEXTで視聴する
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)NHK