<舞いあがれ!・起業編>22週目~最終週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第125回のレビュー
舞(福原遥)が歩と飛行機を飛ばしていると、貴司(赤楚衛二)が帰ってきていかにもな劇伴が流れます。この曲が、コントとかで使われるようないかにもなもので、この場面をどういうテンションで見ていいのか迷いました。そしてタイトルバック。なつかしい名前が連なります。町工場の人たちのなかに、藤沢紗江(大浦千佳)、藤沢哲(榎田貴斗)とあります。山田、藤沢と結婚したのですね。ネットニュースで山田は岩倉の親戚設定だったことを読みました。とすると、藤沢も親戚になったということです。岩倉、梅津、望月、山田、藤沢が親戚に。大ファミリーですね。
町工場、なにわバードマン、五島と来て、
10歳の歩が舞の子役だった浅田芭路さん。浦進役に一太の子役だった野原壱太さんとあり、なつかしさも極まれりです。
タイトルバック明けは、舞たちは2020年7月。コロナ禍のなか、空飛ぶクルマをアピールする映像を撮影しています。荒金(鶴見辰吾)もすっかり参加しています。
うめづで町工場の人たちが見ていて、IWAKURAは本格的に飛行機部品に参入することになったようです。
舞はABIKILUの執行役員になっています。
家族は拡大し、事業も拡大し、めぐみ(永作博美)も舞も商売の才能があったのですね。人とお金をどんどん増やしていく才能ってすごいです。
空飛ぶクルマの名前は「かささぎ」。さくら(長濱ねる)の夫・むっちゃんが言ってた祥子(高畑淳子)さんは「おれたちのかささぎ」と言っていたワードがここに生かされています。これもひとつの「伏線」でしょうか。
祥子=かささぎ つまり、五島で飛ぶかかさぎは、祥子の象徴なのだと思います。でも祥子は、2026年になると車椅子生活を余儀なくされるようになっていました。
あっという間に2026年に年が飛んでいます。大阪万博どうなった?
めぐみもようやく、引き継ぎを終えて、五島に祥子と移住することになります。コロナ禍があったから、ものごとが進まなかったのでしょうか。そこは描きません。20〜23年の苦労は視聴者の想像にお任せ。これをいま、再現しても、しんどいばかりなので、ワープして、この先はいいことが待っているとしたほうが得策です。
これらのことは、貴司の本「とびうおの記」に書かれた体(てい)になっています。
2027年、五島に祥子とめぐみが戻ってきて、歩と進が出会います。はじめに戻ったみたいです。
さあ、あとは、舞が飛ぶだけ!
【朝ドラ辞典 近未来(きんみらい)】現代ものの朝ドラでは近未来を描くことが時々ある。「ふたりっ子」「まんてん」「カムカムエヴリバディ」など。「ちむどんどん」では202X年だった。
【朝ドラ辞典 伏線(ふくせん)】重要な展開に関わることをあらかじめほのめかしてあるもの。そうとは気づかれないべきところ、近年、バレバレなものが視聴者には好まれる。フラグと混同されている節がある。本来の意味と誤解されがちな用語にはほかに「アドリブ」がある。
※この記事は「舞いあがれ!」の各話を1つにまとめたものです。
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