<花嫁未満エスケープ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第12話ストーリー&レビュー
第12話のストーリー
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東京に戻りデザイナーを目指し始めたゆう(岡崎紗絵)。上司にデザインを認めてもらえず奮闘するゆうは、深見(浅香航大)がデザインした家を見にいくことに。するとそこで久しぶりに深見と再会する。
デザイナーへの道へ進んだことや今の悩みを打ち明けると、深見のある言葉に背中を押されたゆうは徹夜でデザインを描き始める。翌日、ゆうが想いを込めたデザインが上司に認められ、無事商品化へと動き出していき…!
第12話のレビュー
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会東京に戻り、デザイナーを目指し始めたゆう(岡崎紗絵)は、フェローズというブランドでデザイナーとして無事就職を果たす。
「柏崎さんってさ、どういう服を作りたいの?」
かわいい服?おしゃれな服?着る人を幸せにする服?ーー全部を叶えられる服は、ゆうが作る必要はない。
だってそれはもう、世の中にたくさん存在しているから。
ゆうにしか作れない服を、作る必要があるのだ。
どういう服を作りたいんだっけ?ーー悶々とするゆうは、深見(浅香航大)がデザインした家を見に行ってみることにする。
するとそこには、深見の姿が。
ゆうと深見、久しぶりの再会。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
なんとかデザイナーとして就職できたものの、なかなかうまくいかない日々。
不安や焦燥感に駆られる心情を深見に思わず吐露することで、ゆうの中で光が見えてくる。
「私、ずっと誰かの特別になりたいって思ってたんです」
でも、リメイクした母親のドレスを試着した時に気付いたんだ。
他人からの価値なんて、これっぽっちも必要じゃない。
大切なのは、自分の価値を自分が一番わかってあげること。
自分を好きになれる服を作りたい。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
提案したデザイン画をようやく上司に認めてもらえて、商品化に向けて動き出す。
自分がデザインした幸せを、誰かが着てくれて、「こんな私、初めて見た」と言ってくれる。
こんな幸せって、あるだろうか。
ここまで来ることができたのも、深見の後押しのおかげだ。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
かくいう深見も深見で、この一年、奮闘してきた。
なりたい自分になるため、必死にもがいてきた。
その中でわかったこと。
やっぱり深見には、"自分"なんてものはなかった。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
そんなタイミングでのゆうとの再会。
壁にぶつかって前に進めないゆうは、まるで自分を見ているようだった。
その時、深見は気付いたーー今まで、自分に寄り添ってこなかったんだって。
もう自分を否定するのはやめる。俺は俺のままでいい。
そう気付いてから、今の自分が結構好きになった。
ゆうと深見、二人は戻ることはなく、別れを告げる。
「私はもう、一人でも幸せに生きていける」
一人でいても幸せだけど、二人でいるともっと幸せになれる人と結婚したい。
素敵な人と出会えて、覚悟ができたら、そのときは。
そう、結婚とは、覚悟することだ。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
ラストシーンにて、なんだか懐かしい尚紀(中川大輔)の姿。
ヒールで足が擦れているマミ(美山加恋)に気付き、タクシーを呼び止める。
……尚紀ってば、ちょっとは大人になったじゃん。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
ゆう、尚紀、深見。
彼らのトライアングル・ラブストーリーは、誰も結ばれることなく決着を迎えた。
でも、結ばれることがすべてじゃないから。
自分のことを幸せにできるのは、自分しかいない。
それに気付けたことが、何よりもの財産だ。
三人の成長を、見守っている場合ではない。
私たちも一歩一歩、少しずつでいいから、幸せを掴みにいかなければ。
「花嫁未満エスケープ」は、ただのラブストーリーじゃない、人生の"気付き"を与えてくれる、情緒溢れた人間ドラマだった。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
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©️「花嫁未満エスケープ」製作委員会