<元彼の遺言状>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
>>>「元彼の遺言状」第10話の予告をYouTubeで見る『十ヶ浜強盗殺人事件』の裁判員裁判が始まろうとしていた。麗子(綾瀬はるか)は、篠田(大泉洋)の無実を証明して絶対に裁判に勝つと意気込むが、弁護側の大切な証人となるはずだった診療所の医師・高瀬(東根作寿英)が突然亡くなってしまい状況は不利だった。対するのは公判部のエースだという主任検察官の三瀬義孝。三瀬たちは、証拠一覧に書ききれないほどの証拠品をそろえていた。
証言台に立った篠田は無実を主張するが、検察側は、血痕が付着した凶器の包丁や、現金を抜き取られた被害者の財布など篠田の指紋が検出された証拠品を提示。証人尋問では、事件が起きたリストランテ『プロメッサ』オーナーの藤巻(遠山俊也)や出入りの酒店店主・瀬戸(金井勇太)が、篠田と被害者の小笠原(田山涼成)が事件当日に口論していたことを証言する。そんな中、『プロメッサ』従業員の美月(成海璃子)が証言台に立って…。
第10話のレビュー
篠田(大泉洋)が犯人とされていた「十ヶ浜強盗殺人事件」の裁判がはじまった。秘策がありそうでなさそうな麗子(綾瀬はるか)だったが、法廷に立つと水を得た魚のように、次々と難問を紐解いていった。
830円のタクシー代が今回の事件の鍵だった。
証言台に立ったレストランの従業員、美月(成海璃子)に「彼の人生はあなたの掌の中にある」と揺さぶりをかけた麗子。
これまで事件について多くを語らなかった美月に真相を語らせた。
事件の当日、外のベンチで寝ていた篠田にスカーフをかけたのは美月だとわかった。
しかも、美月は篠田に借りたタクシー代830円を篠田のポケットに返していた。
これで篠田が事件には関係がないと立証された。
結局は住人たちが全員で事件の犯人である高瀬医師(東根作寿英)をかばっていたことがわかった。
これまで住人の命を守ってきた高瀬は村には必要だが、天涯孤独な篠田はそうではないと判断した住人たちは、全員で篠田に罪をかぶせていたのだった。
「あんたさえ戻ってこなかったら……」
「先生はこの町に必要な人間だったんだ」と、本音を吐露した住人たち。
それに対して麗子は
「ふざけたこと言ってんじゃないわよっ!必要のない人間なんていない。篠田は私にとって必要な人間です!」
と怒鳴った。
これには
「綾瀬はるかの長いセリフ、圧巻なんだけど。さすがだね」
「 裁判所のシーンのスピード感。引き込まれた。はるかちゃんの演技、やっぱり凄いな」
「 麗子ちゃんのぶちギレぐあいカッコ良かった最高!」
熱のこもった綾瀬の演技に視聴者もSNSで大きく反応した。
6年間、田中守という名前を封印し、名前を何度も変え透明人間として生きてきた篠田。
篠田の存在は住民全員に軽視されていたことがわかる。
こんな理不尽な話しはない。
麗子の言う通り、身寄りがないとか、天涯孤独なんて関係ない。
必要のない人間なんてこの世には存在しないのだ。
ドラマは後半になってから息を吹き返したかのように面白くなった。
エンジンをかけるのがもう少し早ければもっと話題になっていたかもしれない。
残すところあと1話。
個人的には今回の第10話が最終回でもよかったのでは? と思うが、それは第11話を視聴してからだ。
次週を楽しみに1週間、過ごそうではないか。
※この記事は「元彼の遺言状」の各話を1つにまとめたものです。
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