続・朝ドライフ

SPECIAL

2023年05月20日

<らんまん・東京編>6週~10週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<らんまん・東京編>6週~10週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第32回のレビュー

万太郎(神木隆之介)はいよいよ東大へーー。
奮発してあつらえた洋装ででかけます。
一番大好きな植物の研究室に行くのだから礼を尽くさないとと思ってのこと。
洋装は長屋のみんなには大好評。万太郎も着物より歩きやすいと大喜びです。

万太郎のモデルの牧野富太郎さんは、植物採集するとき、はじめて会う植物への礼儀として蝶ネクタイで正装していたそうです。すてきな考え方ですね。
蝶ネクタイというのがおしゃれです。

神木さんも、帽子に蝶ネクタイがお似合いです。

大学の門までは竹雄(志尊淳)がお供していますが、そこから先はひとり。竹雄は竹雄で
就職先を探しに行くのです。それぞれが自立する瞬間です。
目標は週に一度、牛鍋を食べること⁉

東大の植物研究室は「青長屋」と呼ばれています。ここもまた「長屋」。
青く塗られた木造の建物のなかは、万太郎の好奇心を刺激します。

野田(田辺誠一)から、田邉教授(要潤)への紹介状をもって来た万太郎でしたが、10時までは教授の邪魔をしてはいけないということで、待ちます。

田邊教授……、聞いたことある名前です。第31回で、みえ(宮澤エマ)が話題にしていたのも田邊教授でした。同一人物でしょうか。
互いに人生を変えることになる出会いでした
(ナレーション:宮崎あおい(さきは正式にはたつさき)

と言われるほど、何か運命的な出会いのようですが、田邊教授はバイオリンをたしなみ、
植物学のみならず、文学、芸術にも詳しいようです。

なかなか会えない田邊教授に代わって、助教授の徳永(田中哲司)が相手をしようとしたところ、万太郎は「できましたら田邊教授にお会いしたい」と粘ります。それで徳永がムッとした顔に。研究生たちがシーンっとなります。徳永、面倒くさそうな人物です。年齢的に、徳永のほうが上に見えるのに、助教授というところに何かあるのでしょうか。

万太郎は悪気はなく、「できましたら」と丁寧に言っているのだけれど、徳永は、助教授の私ではだめというのか? 的な感情を抱いたように見えます。たぶん、万太郎は、物事を曖昧にしたくない、正しく分類したい性分なのであって、その違いによって差別することはないのでしょうけれど、物事が分類されることでコンプレックスを刺激することもあるのです。

万太郎は素直。言葉や態度に感情が出ます。
「家に顕微鏡ほしいですよね」という研究生たちの言葉に、僕は持ってる、ふふ、という感じの表情をするところは微笑ましい。でも、持ってるだけで顕微鏡の使い方を知らないところも無邪気です。これから、東大でいろいろ学んでいくことになるでしょう。

クサ長屋の人たちも個性的ですが、アオ長屋の人たちもかなり個性的。

大きな兎を二匹、抱えていた藤丸(前原瑞樹)が気になる。というか、兎がでかい。
研究室の講師・大窪(今野浩喜)も芝居のうまい芸人・今野さんなので、面白くなる気がします。

※この記事は「らんまん」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

→目次へ戻る


「らんまん」をU-NEXTで視聴する


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)NHK

RANKING

SPONSORD

PICK UP!