<ちむどんどん・東京編(2)>51回~75回の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第64回:「もうこんな時間だから」って何時なんだ
暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)が急接近! ……と思ったら三郎(片岡鶴太郎)が帰って来ました。慌てて外に出て、エイサーの練習帰りのあまゆ夫婦(志ぃさー、しるさ)たちがなかに入るのを留めます。時間を稼ぎ、再び中に入ると、暢子と和彦がわざとらしく離れて立っていました。
ベタなのはいいとして、なんと愛(飯豊まりえ)がお店の奥で待っていたことが発覚。早く着いたから寝てしまったと言いますが、もしかして、和彦たちの話を聞いていたのではないでしょうか。ドキドキ。
和彦に企画の相談をするためあまゆで待ち合わせをしていた愛ですが、もう遅いからと帰っていきます。
「もうこんな時間だから」って何時なんでしょう。今回に限らず愛はいつも仕事終わりに鶴見までよく来ていますが、新聞社のある銀座方面から鶴見にしょっちゅう来るのは非効率な感じがします。来るとしたら週末でしょう。
つねに和彦の部屋にお泊りしているならともかく、そのへんはけじめがありそうですし、本来、都内のどこかにふたりの行きつけの店があって然るべし。
あまゆをたまり場に設定しないと話が成立しないから仕方なしですが、女性がいつも仕事終わりの夜遅くに男性の住居のすぐそばのたまり場に来て帰っていくのってなんだか違和感。それとも愛の家は横浜あたりなんでしょうか。
大田区か品川か、結婚したら住むマンションが白金だから、そのあたりかと想像しますが、もしも多摩川を超えて帰るような交際を6年も続けていたら疲れてしまいそう。とはいえ、実際の地理とは微妙に違うのが朝ドラあるある。前作「カムカムエヴリバディ」でも北野天満宮と賀茂川がかなり近くに設定されていました。
後日、智(前田公輝)が沖縄から帰って来て、和彦、愛、暢子と4人であまゆで飲食しているとき、智は「和彦と愛ちゃんやっぱりお似合いやっさー」と言いますが「ほんとにお似合いなのは 中にいるふたりだと思わない?」と愛は答えます。なんも気づかない鈍感過ぎる智。気づいてしまった愛。どちらも切ないです。
中のふたりーー和彦と暢子はすっかり意識し合っています。こういうとき「ちむどんどんするー」なんでしょうか「わじわじするー」なんでしょうか。
智はやんばるで、優子(仲間由紀恵)に暢子と結婚したいと報告します。聞いてしまった歌子(上白石萌歌)はショック。何かと鈍感な優子ですがこの件に関しては
感じるところがあるようです。もしかして優子はいつも気づかないふりをしているだけなのかも?という気もしました。
共同売店で智の話を聞いているときの歌子の背後からシャボン玉が飛んでいてアイドルのよう。まもるちゃん(松原正隆)と晴海が吹いています。
何かを失えば何かを得る。歌子がついにやりたいことを発見します。ふいに訊ねて来た上原照賢(大工哲弘)から賢三(大森南朋)が民謡歌手になりたかったのだと聞いたのと照賢の歌を聞いたことが重なって、民謡歌手になりたいと決意します。
大工哲弘さんは八重山民謡の歌い手です。やはりプロの歌と演奏は違う。悠久の時間を感じさせてもらいました。歌子の心を強く動かすに足る歌でした。
家の庭の花に「いいねえ あんたはそこで咲けるから」と語りかけていた歌子。彼女もそこで咲く道をみつけたようです。
ようやく動き出した歌子、がんばってほしいです。そして畑の道を歩く智と歌子、お似合いに見えました。
それにしても賢三、三線演奏が好きそうではありましたが民謡歌手を目指していたとはびっくり。調理人やったり歌手目指したり家を建てたり、多才ですね。
※この記事は「ちむどんどん」の各話を1つにまとめたものです。
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