<六本木クラス>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
>>>「六本木クラス」の画像をすべて見る長屋龍河(早乙女太一)が麻宮葵(平手友梨奈)を長屋ホールディングスへスカウトするためにやって来る。「二代目みやべ」の皆が焦る中、宮部新(竹内涼真)は「葵の人生は葵が決める」と冷静さを見せるが…。
龍河とカフェに入った葵は、条件の話をしながら龍河や長屋を持ち上げ、2人は盛り上がる。気分を良くした龍河は、12年前の事件のこともベラベラと話し出す。すると葵はその内容を公にすると告げ、怒って掴みかかろうとする龍河をかわして店の外に逃げ出すが、追いかけてきた龍河に襲われ…!
一方、長屋ホールディングスは、あることをきっかけに世間の非難を浴びることに。そこで新は桐野雄大(矢本悠馬)と相川京子(稲森いずみ)に、今が長屋茂(香川照之)の会長解任決議案を出すチャンスだと伝え、動き出すことを決意。
だが、失敗すれば相川が失脚することになるため、そうならないようにするためにも、葵はある2つの条件をクリアする必要があると言う。はたして新たちはその条件をクリアして、ついに宿敵を引きずり降ろすことができるのか――!?
第8話のレビュー
今回の第8話、おそらく「六本木クラス」史上最高の、いわゆる”神回”になったのではないだろうか。葵(平手友梨奈)を長屋へスカウトしに来た龍河(早乙女太一)、葵の聡明さが光り、件の事件にまつわる自白を録音&ネット公開され窮地に立たされる。
これをきっかけに龍河を立件できれば、長屋会長(香川照之)を解任させ、代わりに相川専務(稲森いずみ)を会長に引き上げることが可能だ。これまでも会長は、長男である龍河がどれだけ不祥事を起こそうとも「家族だから」の一言で擁護してきた。今回も同じ行動に出れば、もはや家族経営の長屋は株主たちからも世間からも信用を失い、失墜することになる。
そうすれば、新(竹内涼真)の復讐劇が、また一歩進められるーーそう、思いきや。
なんと会長は解任決議案が出される株主総会の直前に、突然の記者会見を決行。過去、龍河が起こしたひき逃げ事件ならびに身代わりを立てた事実は、龍河の独断によるものと切り捨てたのだ。
何があっても身内を守ってきた会長が、会社、そして自分の身を守るために家族を見放した。
これは、長屋会長の存続とともに、新たちの復讐失敗を意味する。
長屋会長の裏切りっぷりは、なんとも華麗だった。冒頭こそ、さながら会長と龍河の”顔芸対決”か!? と思うほどの応酬や、ビラまき祭りが勃発していたが(この親子、紙を撒き散らすのが大層好きである)。あの親子の抱擁さえも、裏切りへのカウントダウンだったのだと思うと、見方が変わってくる。
原作を見ていれば予想できた展開ではあるが、香川照之、早乙女太一の表現力が炸裂しており、圧巻だった。
復讐劇のゴールが見えてきたかと思った矢先の、この展開。二代目みやべのブレーン、葵もさすがにお手上げか?
今後、カギとなってくるキャラクターは、おそらく龍河の弟・龍二(鈴鹿央士)である。物語の前半と後半で、いろいろな意味で”大化け”するであろう龍二、彼の動きを注視したい。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
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