続・朝ドライフ

SPECIAL

2023年07月30日

<らんまん・結婚編>11週~15週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<らんまん・結婚編>11週~15週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第58回のレビュー

寿恵子(浜辺美波)を連れて実家に帰った万太郎(神木隆之介)。すると峰屋は政府の税の取り立てに苦しんでいました。

大事な行事「甑倒し」(「らんまん」の初期から登場している行事です)に、税金の改めを行うという役人の横暴に、綾(佐久間由衣)たちが必死で対抗しているところに、万太郎が颯爽と助け舟を出します。

役人に「いまは東京大学に通うちょります」と自己紹介するところが、抜け目ありません。こんなふうに言ったら、相手は東大生かと思うでしょう。ただ通っているだけなのに。でもそれは嘘ではないのです。

そして、役人には「東大」というワードが効果的。万太郎はただの純粋ないい人ではない。生きる知恵に長けています。

竹雄(志尊淳)も進み出て、役人に、いまの日本の状況は理解していると、言います。「西南戦争」「地租改正」……社会人として、国民として、世の中の状況をちゃんと把握しているのだなとわかる瞬間です。たんに、万太郎とわちゃわちゃしているだけではないのです。

「金は取れるところから取る」と嫌味のひとつも言うのです。

こうして、いったん役人を追い払うことに成功し、峰屋の人々は、立派になって凱旋した万太郎と竹雄を笑顔で迎えます。

ところが、タキ(松坂慶子)が病気で臥せっていました。
心配した万太郎に、タキはしゃきんとして現れます。第57回ではかなり具合が悪そうだったので、相当無理しているのでしょう。明治(江戸生まれ)の女性はたくましいです。

挨拶に来た寿恵子に
「さあ、勝負じゃ」とタキは言い出します。
嫁は、その家の母と勝負をして、認めてもらわないと嫁げないらしく……。

勝負の内容は、百人一首!

峰屋の進退とタキの身体が心配ながら、嫁と義祖母との百人一首勝負という展開で、話が暗くならないように工夫されていて、楽しく見ることができます。

洋装がお似合いな竹雄に女性たちが注目して、店にのぞきに来ると、

「いらっしゃいませ」キラ〜ン☆ というサービスシーンもありました。

それにしても、国の借金を税金で回収しようとする政府。庶民ばかり苦しむようになっていることは昔も今も変わっていないようです。



※この記事は「らんまん」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

→目次へ戻る

「らんまん」をU-NEXTで視聴する


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)NHK

RANKING

SPONSORD

PICK UP!