<ちむどんどん・東京編>26回~50回の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第49回レビュー
それから一週間、歌子は上野の動物園にパンダを観に行くこともなく、暢子の部屋で過ごしました(ナレーション:ジョン・カビラ)
歌子(上白石萌歌)が検査に出かけました。結果は一週間後。智(前田公輝)が気遣って上野にパンダを観に行こうと提案しますが歌子は遠慮します。
検査のことも気になるし、智の気持ちが自分にないから、拗ねた気持ちなのでしょう。
万が一、暢子(黒島結菜)も参加して3人で行ったら、暢子と智がキャッキャして地獄でしょうし。
気に病むとカラダにも悪いですよね。歌子はいろいろ気に病み過ぎなのかもしれません。第48回では、仕事も結婚もできないまま死ぬのだと絶望していました。なんとなく
ここまで来ると歌子の病気は心の問題のような気がしてきました。
暢子は智の気持ちにも気づいていませんが、二ツ橋(高嶋政伸 たかははしごだか)がフォンターナを辞めることになり、その引き継ぎで外回りしているうちに、彼の房子(原田美枝子)への気持ちに気づきます。
どこをどう聞いても好きだとしか思えません(暢子)さすがの暢子も、二ツ橋のわかりやすい言い方には気づいたようです。当人は自分の気持を隠しているつもりですが、ダダ漏れでした。
二ツ橋さんは昔、房子にプロポーズまでしていたようで、そこは一人芝居形式で振り返ります。ただ、後輩の話しとして。自分だと言うのが恥ずかしいとき友人がーとか後輩がーとか別の人にすり替えて話すのはよくあること。暢子にもそれはすぐわかります。
さらに暢子は、その話しから三郎(片岡鶴太郎)がその恋に関わっていることに気づきます。
二ツ橋の片思いよりも、房子と三郎の深い関係のほうがびっくりしました。
「ちむどんどん」はこころの内を外に出さない(出せない)人たちばかりです。
二ツ橋は房子が厳しく見えるが愛情に溢れた人だと惚れ込んでいます。
男性陣は意地っ張りなわりに微妙に感情がだだ漏れするへたれが多いけれど、房子は凛として何も言わずかっこいい。原田美枝子さんがさすがの貫禄です。
わかっててもわかってないふりをしたほうがいいことある(田良島)あまゆの店主と将棋しながら田良島(山中崇)がさらっと世の真理をまとめます。
人には誰にも言いたくないことがあるもので、それに気づくこともときには必要だけれど、気づかないふりをしたほうがいいこともあるのです。こうしていたら絶対にうまくいくノウハウなんてありません。
頑張っても頑張ってもどうにもならないことが人生(田良島)田良島はほかにもいろいろ続け、そのとおりのことばかりのいいことを言います。
どんなことがあっても最後は希望を捨てないこと。
そして、暢子は歌子の好物を作りはじめました。
自分のことばっかり考えて突進していた暢子が、他者の気持ち(主に秘めた恋)に気づけるようになってきたようです。
まあでも不器用な二ツ橋の気持ちに気づくことができるなら、智の気持ちも気づきそうなものですが……。いや、これからこれから、ゆっくりゆっくり。
※この記事は「ちむどんどん」の各話を1つにまとめたものです。
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