<ちむどんどん・東京編>26回~50回の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第46回:暢子、5年めで花形ポジションへーー
第10週、「あの日、イカスミジューシー」(演出:木村隆志)は1976年。暢子(黒島結菜)はアッラ・フォンターナで働き始めて5年。ストーブ前を任せてもらえそうになります。また帽子から毛先を出していますが、入ったときと比べたら、分量は少なめ(後ろで一部縛っています)。
厳しい淀川晴夫(本田博太郎)にも12年通い続けて食べたミネストローネのなかで一番と太鼓判を押されます。
淀川先生の良さは、その後、調子に乗る暢子に、どんどん減点していくこと。最終的に70点。
淀川先生のようなキャラがいると相対化されて暢子の良さも良くなさもナットクできます。ただこれ、文字だけだったら、採点してやな感じという印象にもなりかねない。本田博太郎さんの独得の言い回しと、最後の笑い方と黒島さんの反応で楽しく見られるのです。淀川先生に、ずっと採点し続けてほしい。
暢子は「ストーブ前」という花形ポジションをお試しでやらせてもらえそうで、順調。でも5年も経って「見た目が大事」とメモっているのは淀川先生的にはマイナス10点ではと思ったりしますが、料理の世界は素人にはわからないものかもしれません。
一方、良子(川口春奈)はそろそろ職場復帰したい気持ちが高まっていました。「私の名前は『晴海ちゃんのお母さん』じゃない」という訴えは平成後半から令和的な発想です。が、70年代にもこういうふうに思っていた人はいるでしょう。良子は先進的な考えの持ち主です。
石川博夫(山田裕貴)とは結婚前、新しい社会について学ぶ関係だったような気がしますが、勉強(理想)と実際は違うみたいです。
そして、大きな動きがあるのは、実家。
就職してなんとかやっていた歌子(上白石萌歌)ですが、また寝込むようになって休みがちに。
優子(仲間由紀恵)はついに歌子を大きな病院で診てもらう決意をします。
「もっと早くちゃんとした検査を受けさせてればよかったと後悔しているさー」と暢子に語る優子。ですよねえ。なんでだったんですかねえ。
お金がなかったわけでもないし、物語の都合ですよねえ。
そして、話題の人、真の主役と言っても過言ではない賢秀(竜星涼)は、また猪野養豚場に戻って働いています。豚の世話に関しては天性のものがあるようで……。豚の貯金箱が彼に富と幸福をもたらすのは豚であると暗示しているように見えます。早く賢秀の才能が開かれますように。
※この記事は「ちむどんどん」の各話を1つにまとめたものです。
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